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「怖い」という経験

こんばんは。


「観察する」を大事に。


元特別支援学校教員、スタッフのはなです。



「今日は何人?」「10ー!!」

今日は9人だったけれど、そんなことはどうだっていいのだ。


Aちゃんが、この真剣な眼差しで朝の会に参加しようというその意欲が素晴らしい。


まだ3回目のこまめだけれど、仲間がやっていることをよく見ていたのだなあと驚く。



そんなAちゃんにとって、こまめでは初めての雨。


家では着なかったと言うカッパも、仲間の様子を見て自分でチャレンジ。



大きな声もたくさん聞こえてきて、


なんだか今日のAちゃんは違うぞ!




おや、こちらも今日のRちゃんはいつもと一味違う?!


「まあるくなあれ」のあいさつが盛り上がってみんなで「いえーい」とやっていると、


なんとRちゃんも飛び跳ねてバンザイしていたではないか。

とっても柔らかい表情。




カッパやザックカバーも、自分でやりたい!とどんどん準備する。


そして、本当にできないところは「手伝って。」と自然に伝える。


朝の表情を見ると、その子の今日の調子がよく分かる。


バタバタしがちな朝こそ、丁寧に見たい。






避難訓練も3日目、すでに2回目だったり3回目だったりする子もいるけれど


初めての子もいるし、2歳の子も今日はたくさんいた。



雨の中のザックを背負っての移動はどんなに大変なことだろう。


けれども、みんなほとんど文句も言わずに黙々と歩いていた。


黙々というより、無表情か・・・?笑




さすがに元気な子どもたちでも疲れたのか、


いつもは元気に動き回る子たちが座って動かない事態に。笑





でもご安心を。


さらに足を進めて、東屋までくると一気にはしゃぐ。


この屋根に、いつもと違ってキレイめな場所。


安心して遊べるのよね。





ここでは靴を脱ぐというお約束。


でも、今日この場所が初めてという子もいた中で、私はこの約束を誰にも伝えていない。


先輩の様子を見て、自分で考えて行動しているからそんな必要はなかったのだ。





振り返りの時に、Aちゃんが言った。


「雨が怖かった。」と。


「傘が・・・」とも。


そうか、雨の日は傘をさすもんね。


カッパを着て、雨の中を歩くという初体験は


Aちゃんにとって「怖い」という気持ちだったのだ。


自分で口にできたことが素晴らしいなあ。





仲間と外で過ごしていたら、


「楽しい」や「嬉しい」だけでない


「怖い」や「悔しい」という、一般的には負の感情と言われる感情と出会うこともある。





「怖い」という経験は自分の身を守るために大切な感覚で、


「怖い」という経験をしたり乗り越えたりしたあとは、チャレンジの心が育つと聞く。





事実、今日の帰り道に


Aちゃんは「お山自分で登る」と言って繋いでいたずんずんの手を離して歩き出したそうだ。

Aちゃんだけではなく、他の子だってそう。


誰も私たちと手を繋がずに、自分の足で歩いて帰った日。





子どもたちはたくさんの経験をしながら、確実に強く逞しく成長しているのだなあ。




今日も素敵な時間をありがとう。




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