あらわし方
- はな
- 2024年3月14日
- 読了時間: 3分
こんばんは。
「観察する」を大事に。
元特別支援学校教員、スタッフのはなです。
「キャハハ〜♡」と可愛い声に、この穏やかな気候、幸せいっぱいの時間。

斜面で絵本を見ようとしたら、誰かがゴロン また誰かがゴロン。
それだけでも、みんなでやれば楽しい遊びになってしまうんだ。
こんなにいい天気の日には、やっぱり沢に入りますよね。笑
Hくんがみんなに声をかけたのだった。
「みんな〜お風呂行こう!」

少し深いところが、「お風呂」なのだそうで。
石垣も難なくするっと降りていく。
正面向きで降りる子と、お尻から降りる子と、それぞれのやり方で。
先輩たちが沢に向かう様子を、岸からじっと見つめていたSくんに、Wちゃんが気づいた。
そして、「Sも入る?怖いの?ここなら平気だよ。」と声をかけた。

Sくんの気持ちを汲み取り、足をかけやすい箇所を教えてあげたのだ。
さらに、足をかけたはいいものの、なかなか最後の一歩が踏み出せないSくんに気づいたSちゃんが、手をかしてくれた。
SちゃんもWちゃんも、自分のことで精一杯だったのに、当たり前にチャレンジして、仲間のことを心配できるほどに余裕があったのだ。
成長したんだねぇ。

Tくんが、「Sちゃーん、楽しいね!」と話しかけながら、二人で楽しそうに遊んでいた。

聞いたら、「冷たいのが楽しいの!!」だそう。
こんなにも、心を開放して遊ぶようになった姿にも、なんだかジーンとしてしまう。
そんなアクティブな先輩たちを見たEちゃんも、なんと自分のタイミングでおりおてきた。
自分の背よりも高い場所からスルスルっと。すごいすごい!

沢デビューが、この深い場所になるとは、Eちゃん恐るべし。

でも、流石に石垣を登って沢から上がることには苦戦していたEちゃん。
するとすでに登り終えたKくんが、気づいて戻ってきた。

「大丈夫?手、つかんでもいいよ。」とKくん。
Eちゃんがもうすぐできそうなことが分かってか、「つかんでもいいよ」と、自然と選択させてあげたのだと思うと、Kくんの目の鋭さに驚くばかりだ。
そんなKくんは今日でこまめの活動がラストだったのだが、朝に「今日で終わりだね」と言うと「違う!ヤダ!」と言って、怒ったような悲しいような表情を見せるということがあった。
お昼にも、ともちゃん先生に甘えたりお弁当を食べずにふざけたりと、普段のKくんからは予想しない行動をしていた。
「今日で終わり」とは分かっていても、消化しきれない想いが出ていたのだろう。
時は過ぎて、「さよならあんころもち」をする時間、Kくんが
「はなちゃんとともちゃん先生は入らなくていいよ。子どもたちだけでできるから。」と言った。

ああ、今「終わり」を受け入れたんだろうなぁと感じる一言と表情に、これまたグッときてしまった。
「終わり」の日に、ミラクルを起こす子もいれば、
Kくんのように、心のモヤモヤや葛藤を言動ね表現する子もいるんだなぁ。
受け止め方、表現の仕方は人の数だけあるのだということを、また一つ子どもたちから教えてもらった。

こまめっ子たちは、強い根っこを持っている。
この先どこでもやっていける。
こまめのみんな 大好き!


今日も素敵な時間をありがとう。
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