こんばんは。
「観察する」を大事に。
元特別支援学校教員、スタッフのはなです。
地面と一体化!!
「坂を降りてみたい」の一心でこの体制になったSくん。

なんと、今日始めて土を触ったのだそうだ。外の世界に初上陸記念日✨
草のチクチクや石のゴロゴロなど、不快感もあるだろうに、
Sくんの目は輝きを放っていた。
興味の勝利だね。

手で触り、口に入れ、葉や石の存在を確かめる。
鳥の声や風の音を感じ、顔をあげる。
歩けなくたって、抱っこだって、
外で感じられることはたくさんある。
外に出るだけで五感はたっぷり刺激されるのだなあ。

ということで、今日は待ちに待った「おやこまめ体験会」。
秋晴れの空の下、初参加の方々もたくさん交えての1日でした。

昨日の予報を知っていますか?☂️
雨はどこへやらー?!?
歩けない頃からおやこまめに来てくれているHくん。
「靴を履いて歩くようになってから初めてのおやこまめ」と言っていたお母さんの感慨深い顔が印象的だった。

ピカピカの靴を履いて、自分の足で歩を進めるその姿に自信があふれている。
自分の力で、興味の赴くままにどこまでも突き進むことができるようになったのだから、
それだけで楽しくてたまらないのだろう。
昨日こまめの子たちが開拓した探検道に躊躇なく突き進んでいったSくん。
でも少し進んでしばらくすると、また元来た道を戻って行った。
そしてまた次の場所を探しに向かう様子。

まるで、全体を観察して、自分の遊び場を探しているかのようだった。
ただウロウロしているのではない。
子どもの行動には、必ず理由があるのだなあ。
いつもこまめの兄さん姉さんたちがおままごとで使っている道具たちを発見。
出したり重ねたり、じっくりその「モノ」を知ろうとしている。
これも立派な対話。「モノ」とのコミュニケーションなのだと思う。

本当に飲んでる?笑
道具を扱うようになり、さらに飲んだり食べたりする「まね」ができるのも、大きな成長の一つ。

あれれ??
Rくんが持っていた巻き簀を、Yくんが取ってしまった。

Rくんは返してほしい!Yくんも使ってみたい!
Rくんに尋ねると、「返して」と言いにいく、と。
でも、Yくんは走っていってしまう。

Yくんはたまに後ろを振り返って、気にしている様子。
それにしても、走り方に悪い顔が現れている。笑
逃げ続けるのかな?と思いきや、突然の返却。

Rくんは追いかけるのを諦めなかったし、
Yくんは途中から返すタイミングを見計らっていたのかもしれない。
追いかけてもらうのも、少し楽しかったのかもしれない。
今のYくんなりの、友だちとの関わり方の一つだったのだなあ。
1歳同士でも、こんな関わりをもつことができるのだ。
最後に見つけた。みんな大好き水道の蛇口。笑
人気倍率がなかなか高い。

水色TシャツのHくんが、Sくんを押しのけて蛇口の座を奪おうとしている。

と、それだけ見ればただの奪い合い、と思うかもしれないが
Hくんのお母さんは喜んでいた。
いつもは友だちが近くに来ると引いてしまうそうだ。
この時は、それだけやりたい気持ちに溢れていたのかもしれない。
これこそまさに、「興味をもってみる」ことなのだろう。
お母さんの視点が素晴らしいなあと感じた出来事だった。
大人の捉え方一つで、子どもの世界がグッと広がる。

子どもたちの視線の先にはどんな世界が広がっているのか、
これからも一緒に探していきたいなあ。

次回のおやこまめは、11月17日金曜日です!
みなさまのご参加をお待ちしております♪