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ぶつかり合うこと

こんばんは。


子どもたちの 「自分でやろうとする意欲・力」を


引き出すサポートをする


元小学校教員の ずんずんです🌱。

今日は


「自分の感情を知る」


そんなことを 学んだ日でもあった。


すごい剣幕のふたり。

今日は 男だらけの7人。

自分の意志をもって遊ぶ 7人。


だからこそ

互いの想いが ぶつかり合う。


だって 自分が正しいのだから。

自分の思う通りにできた方が

気持ちいいのだから。


でも。

いくつかのけんかが 終わっても

なんだか 顔がすっきりしていない Sくん。


いつもすんなりと行うお片付けも

「Sちゃんは ここがいいの!!」

と かたくなに譲らない。


おままごと食器の とろ舟も

いつもの場所より遠くに置いて

2歳たちが きれいにまとめるも

とろ舟がないため 困っている。


動かないので 

最後の片付けは Sくんに任せようと言うと

やけくそ気味に

食器を 放っていく。


入れ終えたあと

Sくんといっしょに 片付けの跡を見た。


「これ 今のSの こころの中だね。」


すっきりとしていない心の 在り方に共感して

いっしょにやろっか、と誘ってみる。


ひとつひとつ。


ひとつひとつ。

もう一度 上からいっしょに眺めてみた。


「もやもやしてる?すっきりしてる?」

聞くと さっきよりは 表情がやわらいだ。


さらに聞いてみれば

やはり 今日激しく取っ組み合いをした友だちとのことが

引っかかっているようだった。


今考えると(思い出してみると)

そのときどんなことが できそうだったか、

と問う。


なかなか難しい問いにも Sくんはじっと考えて答えた。


「自分で (したいことを)言う。」

と。


逆に考えてみれば 

「言えなかった」自分がいるから

そんな答えが 返ってきたのだと思った。


「けんかは だめ。」

とも言っていた。


自分でも わかってる。

でも できなかった。


自分で 自分を 止められない。

だからこそ 起きたこと、

というのも わかっている気がした。


その後

2歳同士の けんかが 始まった。

ある絵本のページを めくりたいと

体当たりバトル。


そこに入ろうとしたけど 少し引いて見ていたらしい、

Sくん。

シートの上で始まったものの

互いに譲らず

場外乱闘にまで 発展。


「どうなる!?どうする!?」と

興味津々で わくわくしてきちゃったわたしたち。


どんなふうに 決着がつくんだろう。

とにかく 見守るだけ。


2人とも粘って

自分の意志を ぶつけ続けた。


それは 5分間続いた。


読みたかった絵本を 力づくで 奪ったのはNくん。

でも 泣いた。

とられた方の SIくんも もちろん泣いた。


ふたりとも

それはそれは

大きな声で。

はじめは 絵本が欲しかった。

でも すんなりいかない。


相手に負けまいと 


力を出す。

勇気を出す。

声を出す。

感情を出す。


いろんなものを 出し切ったから

腹の底には なにもなくなったのかも。


そして そんなことをした自分に

ちょっとびっくりもして

放心しちゃってる ふたりもいた。


絵本をとった Nくんは その後静かにページをめくったけど

すぐに 置いた。


そして 一部始終を見ていた Sくんは

その置かれた絵本を そっと

SIくんに渡した。


Sくんは きっと ふたりの 痛みが

わかるんだろう。

自分も 通ってきた道(さっきも)だから。

子どもたちの 視野と思考は 広い。


そして 深い。


見えなかった、

または

感じていなかったものが

わかるとき


また子どもたちは

新しい自分に出会って

進化していくんだろう。


それがまた

楽しみでならない。


 
 
 

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