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やりつづける

こんばんは。


「観察する」を大事に。


元特別支援学校教員、スタッフのはなです。





今日の活動の終わりに、


「この子(Yくん)と遊ぶのが、楽しかった。」と


Yくんの手をぎゅっと握って話すSくん。


それをじっと見つめるDくんとYくんの目も、真っ直ぐだ。


この2人からの視線で分かるように、


可愛い後輩に惜しみない愛情を注いでくれるSくんは、みんなに慕われる頼れるアニキ的存在。





でも、今朝はいつもと立場が反対だった。


Sくんは、車で泣いていて降りてこられない。




「ちょっとみんな、来て来て。Sくん、泣いてるから。」


と、真剣な表情に、大きな声で伝えるKくん。


本気だ。




みんなが無言でKくんについていく。


心から「伝えたい」という気持ちがあると、通じるんだよね。


Kくんがみんなの先頭に立つ日を見ることになるとは。



これだけで、胸が熱くなる。




Kくんは、何度もSくんの様子を見に行き、


「Sくんまだ泣いてる?」「行ってくる。」と


Sくんの乗る車とみんながいる方とを、何度も往復し続けた。


 



そして、もう1人寄り添い続けてくれた子がいる。


Oくんだ。





長い時間をかけて、Sくんが自ら「おりる(行く)」と決心できたとき、


Oくんは、Sくんに帽子とザックがないことに気づき、車に向かって走った。


「Oちゃんが取ってくる!」と。



この姿は、こまめに来たばかりの時からは考えられない。


またまた胸が熱くなる。






でも、Sくんのことを想っていたのはKくんやOくんだけじゃなかった。





他の子たちも、各々の遊びが始まりかけていたので、


「先にまあるくなあれ(あいさつ)しようか。」とずんずんが言った。



すると、積み木で遊んでいたDくんが


「まだSが来てないからできないよ。」と言った。


それも、積み木で遊びながら、間髪入れずに。


いやいや、何言ってるの?Sくんを待つのが当然でしょう?と言った具合に。




ハッとした。


Dくんは、遊んでいるように見えて、Sくんを想い続けていた。



Sくんの様子を一度だけ見に行って、手を振って帰ってきたDくんは、


もう迎えに行くのを辞めたわけではなかったんだ。


Sくんの顔を一目見てきて、待ち続けることを決めたんだ。





ちょうど、焚き火周りのベンチに囲まれた狭い空間でまとまって遊ぶ子どもたちを見て、


動きが少なくて妙に静かだよね、とずんずんと話していたところだった。



Dくんだけじゃない、みんな待っていたのだ。


Dくんの発言と、みんなの行動がつながった瞬間だった。



遊んでいるように見えて、心のどこかでSくんを待ち続け、


どこかスッキリ遊べない、そんな空気を感じた。






Sくんは最初、鼻水や咳が出るから行きたくいない、と言っていたけれど、


お母さんがSくんに寄り添い続ける中で、自分の気持ちと向き合い、


こまめにいきたくない気持ちを、「こわい」という言葉で表現したそうだ。



もうすぐこまめが終わる


こまめが終わって、幼稚園に行く


みんなとお別れ


言葉では出てくるけれど、それがどんなものか、いざとなってみなければ分からないもの。


漠然とした、「終わり」ということ。


初めての「終わり」を経験するとき。


いろいろな想いが詰まったSくんの「こわい」という言葉。




環境の変化、期待と不安、寂しさ・・・




こんな一言で済ませてしまいがちなこの時期の気持ちを


Sくんの言葉で表現してくれたんだ。


私はまた新しい感情を知ることができた。






「終わり」を分かっている子どもたちの、表現の仕方はそれぞれで。


今日で活動最終日を迎えたOちゃんは、


何度も「大好きだよ。」という言葉を贈ってくれた。


これがOちゃんの、「終わり」の気持ちなのかな。



「どうぞ。大事にしてね。」とずんずんにも、私にも1つずつくれたたんぽぽ。




たんぽぽだけじゃなく、


Oちゃんと過ごした時間も、大事に大事にし続けていくよ。


ありがとう。








ここ最近、


これまでしてもらう側だった子が、


返す側になっている


という光景を目にすることが多い。



「こんな優しさを見せてくれました」とお母さんたちに話したら


皆さん揃って、


「〇〇も、たくさんしてもらったからだね。」


と口を揃えて言っていたのが印象的だった今日。





こんな風に感じてくださる保護者の皆さんに見守られてた子どもたちは幸せだなぁ。


まだまだ私も幸せをもらってばかりだなぁ。


とまたまた胸がいっぱいになりました。




温かい保護者の皆さまに、


大好きな子どもたちに、


大好きな「こまめ」という居場所に出会えたことに、




今日もありがとう。

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