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広がる視野

  • 執筆者の写真: はな
    はな
  • 2024年7月16日
  • 読了時間: 3分

こんばんは。


「観察する」を大事に。


元特別支援学校教員、スタッフのはなです。





朝の会後のとある場面。


HくんとZくんが協力して、Yちゃんにザックを背負わせようとしている。


Zくんが腕を通すように促して、Hくんがザックを支えて、素晴らしい連携プレーだ。





出発しようとしたものの、Yちゃんの準備がまだであることに気づいたHくんは、Yちゃんのザックを取りに戻って行動を起こした。「ほら、リュック背負うよ。」と優しい声をかけながら。


そして、Zくんが来てスムーズにバトンタッチ。どちらも「俺が俺が!」という強欲さは全くなく、まるでお互いを信頼しているようだった。




さあ、Yちゃんも無事にザックを背負って出発!


ショートカットのために、少しの斜面を登っていった先輩たちに負けじと、後輩たちも喰らい付く。




あっ、足元にあったコードに引っかかって心が折れてしまったAIちゃんは泣いてしまった。



だが、AIちゃんのすごいところは泣いても自分で動き続けたこと。


それでもみんながどんどん行ってしまって一人になってしまう怖さからパニック状態だったところ・・・





状況を察知した先輩たちが、ゾロゾロと戻ってきた!


みんなの目が、しっかりとIAちゃんを見据えている。




先頭で来たAKちゃんが、AIちゃんのところに駆け寄ると、


「あっちから行けばいいじゃん!」と、アスファルトの迂回コースを提案してくれた。



一瞬で状況を把握して、どうすればいいのかを考えることができるこの視野の広さに驚いてしまったなあ。







今日は競技場の周りをぐるっと一周コース!カッパを着て、ザーザー雨の降る中でザックを背負ったまま歩いた。


大人の足では5分程度で一周できてしまう道のりを、子どもたちは今日2時間かけて一周したのだった。


2時間も何をしているの?!?と思うかもしれないが、子どもたちは常に興味の赴いた場所で、やりたいことをしているだけ。


子どもたちの「何これ??やりたい!」に、時間に縛られずじっくり見守れるって最高。




水溜まり一つでいくらでも遊べてしまう子どもたちは、遊びの天才✨


Hくんは水面に浮かぶ実を見つけて集めることに没頭。



KSくんも実を集めたくて探していたが、一つ掴んだところで見失ってしまって涙💦


そんなそんな状況をすぐに察したKTくんが、代わりの植物を探してあげたり、実を集めてくれたり。しかも1度だけではなくて2ど、3度と実を集めてはKSくんにあげていた。


最後まで気にかけてくれたKTくんの優しさにほっこり♡




水溜まりを通過しても、子どもたちの興味は尽きることがない。


側溝から「音がするね!」と観察したり、




消防設備点検の様子を並んで観察したり。笑




花を揺らして水が垂れることを発見したHくんは「お花の雨だー!」と一言。


これだけたくさんのことに気づき、感じることができる子どもたちの力は本当にすごい。






大きな水溜まりも発見!


HSくんは先輩たちがやった遊びを、みんなが終わった頃にやり始める。


面白いなあ。観察タイムからのその場でアウトプット!



Yくんもそうだった。


頬杖しながら、にやにやと眺めて。笑


みんなが引いた頃に、動き出すという場面を何度か見た。


必ず自分のペースがあるから、動いていないからといって心配ご無用。ちゃんと頭と心が揺れ動かされているはずだ。






午後にもなれば、今朝助けてもらっていた側だった子たちも、どんどん視野が広がって、「仲間のために」と動き始めていた。



自分が「やれる」「やりたい」と思った自分のタイミングで行動する子どもたちの表情は生き生きとしている。


興味を持ったことに、自分のタイミングで突き進むことを繰り返して


視野が広がっていくんだね!



今日も素敵な時間をありがとう。

 
 
 

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