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死ぬ ということ

こんばんは。


子どもたちの 「自分でやろうとする意欲・力」を引き出す


元小学校教員の ずんずんです😊。


車間距離が 近いようで


前の車は あおり運転のやつが来たと思うらしく


よけてくださいます。


気をつけます。

お山の 初夏。


冷たい風が吹いたかと思えば


なまぬるーい 風も ふわっとくる。

今日は 4人での活動。


ときおり おとずれる


「ママに 会いたいのぉぉぉ。」


手ぬぐいで なみだをぬぐう。


そんなMちゃんを 通り越し


Tくんが


坂を上る 背中を見せてくれた。

すると


しぜんに Tくんに つづく Mちゃん。


なみだは


友だちが


連れて行ってくれる。

「見てーーー!なにこれーーー!!」


見っけ上手な Hくんが


尺取り虫を 発見。

よく見ると 頭に


うさぎの 耳のようなものがついていて


なんだか かわいい。


桜の枝のようで


本当に 隠れ上手。


でも さすがのHくんの目には 


見つかってしまった。

もちろん 間近で観察する 子どもたち。


そのうち

ツンツン 突つきだす。


尺取り虫は 泣き叫ぶかの如く


身をよじる。


でも 子どもたちは


その手を 止めない。


とうとう

死んだ。


Hくんは 葉っぱをたくさん かぶせ


「おうちに 帰るんだね~。」


と言っている。


「大きくなるんだよ~。」


とも。

あたしは 一言


「もう 動いてないよ。動かないよ。」


と 伝えた。


すると きょとんとした顔を向けた。


そばで Tくんも 聞いている。


「さっきまで 動いてたね、歩いてたね。


 でも もう動けないし 歩けない。


 おうちに 帰れない。


 ママとパパに 会えない。


 それが 【死ぬ】って 言うことなんだ。」

え という顔をした Hくん。


そして このことを なかったことのように


「行こう。あっち行こう。」


と 散々 言っていた Tくんが


1枚 また1枚と


尺取り虫に


葉っぱを かけ始めた。

「つぶしちゃだめだよ。」


「かわいそうだから やめなよ。」


は 言えないなと思った。


子どもたちが


突いたら 踏んだら


どうなるだろう 


という興味でやってるのか


怖いから 


目の前から なくしたくて やってるのか


ちょっと むしゃくしゃしていて


又は おもしろがって


つぶしたい気分になったのか


わからない。


でも


子どもたちの 気持ちを無視して


「これは さわっちゃだめ。」


「大事にするの。」


とか いきなりの 道徳論で


おとなから 言っても


なんのこっちゃ??


になってしまうだろう。


ひとつ ひとつの 出来事は


次の 学びのためにある。


尺取り虫には 悪いが


Hくんや Tくんは


少し 立ちどまって


考えてるような 表情があった。


それがあってこそ


また 同じ場面に出くわしたときに


考えるんじゃなかろうか。


今日のことが


わいてくるんじゃなかろうか。


子どもたちの


「考えること」を


受け身にしてはいけない。


生きることに


意欲をもって


進んでいく子が


育ちますように。


あたしたちも


子どもたちに向き合い


日々


意欲をもって


歩んでいます。



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