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行動の意味

こんばんは。


「観察する」を大事に。


元特別支援学校教員、スタッフのはなです。



ホースで仲良く電車ごっこ。


「運転手は誰ですかー??」と聞くと


「Kちゃんが車掌さんで、Sくんが運転手だよ!」とKくん。



なるほど。だからいつもKくんが後ろにいるんだ。


細かな打ち合わせなどなくても、2人は共通の目的をもって遊んでいる。


頭の中も、服装も、息ぴったり!笑





息ぴったりに遊んでいることもあれば、


こんな場面もある。



畑のアイテムの一つ一つは数多くあるわけではないから、みんなそれを使いたい。


毎回挫折を味わって、どうすればよいのか学んでいくのだ。




こんな場面があった。


Sくんが朝見つけてからずっと大事にしていたアケビ。



「手で持っている。」と言ったSくんだったが、


ずっと手で持っていられる訳はなく、その辺に置いておままごとをしていたところ、


Wちゃんはそんな置き去りのアケビを発見して、手に取った。



それに気づいたSくんは「それSちゃんのおおおー!!!」と奪い返す。



突然取られたWちゃんも「それWちゃんのおおおお!!!」となる。当然だ。




気持ちや状況を上手く言葉で伝えられないから、お互い話は一方通行だ。


かなりヒートアップしていたので、間に入った。



「Sちゃんが大事に持っていたのは見ていたよ。でも、置いてあったからWちゃんは取ったんだよね。欲しかったんだよね。」


「うん・・・」


それだけで、少し落ち着くが、やっぱりお互い譲れない。




今のこの場でSくんに「ちゃんと持っていなかったのが悪い」という話ではないし、


Wちゃんに「返しなさい」という話でもない。





お互いの想いを伝え合うしかないのだ。


返してほしければそれを言葉で伝える。


それが嫌なら言葉で返す。


大事なことはそこ。だが、興奮状態だとなかなか難しいこともある。





「アケビは一つしかないけど、2人とも欲しい。どうしようか。」と、私も困ったので聞いてみた。



結局最後はSくんがアケビを手に取り、Wちゃんは他に落ちているものを探しに行くというところで2人のやり取りは終わってしまった。






それから1時間くらい遊んだところで、


「はい、あげる。」とSくんがやってきた。


さっきのアケビを半分にしてきたのだ。



さっきは「どうしようか」の答えはなかったけれど、


Sくんはずっと考えていたんだ。


どこかモヤモヤする気持ちを抱えていたのかもしれない。




伝えるって難しい。うまく言葉で言えないならなおさら。


でも、言えなくとも考えているんだ。


その場は難しくても、自分なりに考えた結果を行動に起こすのが子どもたち。





「難しい場面にぶち当たった時に、どう対応するか」



こまめは子どもたちにとっての学びの場であるけれど、私も課題は同じだなあ。




子どもたちをみていると、


良くも悪くも「考えたことを素直に行動に移す」ことをしている。


「間違っているかもしれない」とか「恥ずかしい」なんてものは邪魔にならないのだ。










だからこそ、


その行動にどんな意味がある?


どういう意図でやっている?


その前後や背景に何があった?


と注意深く見ていく必要がある。


一つ一つの行動にはちゃんと意味があるから、「興味をもってみる」ことが大事になるんだよな。





「風がキレイだね」と上を見上げたKくん。




一緒に上を眺めると、素晴らしい景色が待っていた♪



視野を広く、いろんな視点でみていきたいな。


大事なことに気づかせてくれる子どもたちに感謝。


今日も素敵な時間をありがとう。


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