視野を広げて
- 菜緒 小沢
- 5月20日
- 読了時間: 3分
こんにちはスタッフのドドリです。
気温が上がってきて子どもたちの帽子の中は汗だくです。
そんな今朝ですが
朝の会はいつもと少しだけ違う様子。
いつもはママとバイバイして泣き続けるH君

今日は絵本を読み終わったころには涙が止まっていた。
H君の中でなにかが変わった。
そんなことを感じつつお返事タイムで彼の名前を呼ぶと

ニコッ
声は出ないもののスタッフの顔をしっかり見て笑ったのだ。
それは初めての事だった。
お話聞いているよ。
朝の会に参加しているよ。
というメッセージのようだった。
さらにそれを見て周りのこまめたちが拍手をしたのだ。
子どもたちの成長を見守っているのは大人だけではないみたい。
まぁるくなれ で朝のあいさつをする時も
H君はS君の差し出した手にすぐにつなぐ。

表情もとっても柔らかい。
活動中も泣いているH君の姿はなかった。
こまめに入隊して1か月
H君は今日急激に視野を広げ、こまめベースを歩き回る。
草木の触感
土の温かさ
一つ一つを確かめるかのように
地面を踏みしめて歩いていた。

たくさん泣いた1か月
その中に確実に気づきや学びがあったんだね。
まだまだH君は成長していく。
今後の活動でどんな姿を見せてくれるのだろう。
活動の途中はなちゃんから一つの提案がある。
「美味しいものを取りに行こう!」
それはこまめベースの近くに生えているクサイチゴ。
クサイチゴのもとへ駆け出すS君
でも突然止まり、後ろを振り返る。

他の子が来るのを待ってくれているんだね。
こまめの仲間!
という思いを感じる。
クサイチゴは予想よりもたくさんあった。
食べ放題だ。

甘くて美味しくてどんどん草むらをかきわけて進むこまめたち。

Yちゃんが
「緑のイチゴも食べてみる!」
と言ってまだ赤くなっていないクサイチゴを口に入れる。

もちろんこの表情(笑)
味の感想は言わずだったが表情ですべてを物語っている。
こまめには
「それ美味しくないよ」
と教えてくれる大人はいないのだ!
実際にやってみて
味わって
学ぶ
Yちゃんは二度と緑のクサイチゴを食べることはなかった。
おなかいっぱいになったところで
こまめベースに帰還
元気もいっぱいになったこともあり、さっきは気が付かなかったものを発見
水たまりができていた。

Mちゃんは水に手を入れると
「温かい」
とつぶやく
水たまりで遊んだ後近くの木の板に気が付く
触れると
木の板には水の跡ができた。

スタンプのように手形をつけて遊んでみる。
それを見て周りの子たちも同じように手形をべたべた・・・

あっという間に子ども達のアート作品ができいた。

視野が広いから気が付いた。
行動してみたから気が付いた。
そして自分で考えて楽しいことを見つける。
子どもたちの遊びからはそんなことが伝わる。
言葉にしなくても
子どもたちの行動や表情から伝わる
思い
学び
成長
そんなことを一つ一つ観察していくと
やっぱりこまめの子ども達、あなどれません!
自分の力で楽しいを見つけている軌跡が
一つの作品になったなぁと感じる。
この作品は今日のお日様の強さで1分後には消えていた。
とても貴重な作品
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