遊びの意味
- はな
- 2023年11月24日
- 読了時間: 3分
こんばんは。
「観察する」を大事に。
元特別支援学校教員、スタッフのはなです。
頭をくっつけて遊ぶMちゃんとAちゃん。

どんな会話をしているのかな、と思い覗いてみると、
なんと、無言。笑
お互い無言なのに、物の貸し借りが自然に行われて、

無言のまま別の遊びも始まると言う奇跡。
通じ合うものがあるのか。

遊びそのものがコミュニケーションの一つにもなる、ということだろうか。
うーん、深い。
草たちが大きくなびくくらいに、今日は風が強い日だった。

突風が吹いた時に「おーいこっちに逃げろー!」とTくんが言い、ススキ林の空間へ逃げ込んだ。
理由を聞くと、「ここなら風が防げるから。」だそうだ。
誰も教えていないのに、自然とサバイバル技術が磨かれている。
Tくんが、外で遊び、五感で風を感じ、考えた結果のことなんだなあ。

朝、お母さんの車に背を向けてわんわんと泣いていたKくん。
車の方を見ずに、手を振った。
これがKくんなりの決意なんだね。

お母さんを背中で見送った後、よくやく振り返った。

向かってくる仲間が見えて、
強い風になびく草を見て、
気持ちを切り替えた。
風も悪いことばかりではないのだなあ。
寒くはないけれど、子どもたちはまさに、違う意味での「風の子」。
風が吹いていようが関係なしに、走る!

そして飛ぶ!

そして、滑る〜!

おお?!?Kくんが、滑ったー!
先輩たちが遊ぶ様子をみて、「Kもやる」と自分から動いたのだそうだ。
不安そうに大人の後を追っていたKくんとは、別人のようだ。
おままごと遊びでも、変化があった。
以前までは、一つのアイテムを持っていれば満足というような感じだったKくんだったが
今日はいくつかのアイテムを組み合わせた遊びをしていた。

ヘラですくってお皿に入れて、お皿からお皿へ移し替えて。
さらには、
「大きい〜、小さい〜」と言いながら、石の大きさ別に集めることまでしていた。

覚えたての言葉と実際を、手を動かしながら確かめる。
こうして自分のものとなるのだね。
石といえば、これ!

もうお馴染み?!のDくんやTくんがやるスケボー、今日はさらに進化した。
Dくんが考えたらしく、大きめの石を2つ敷いてタイヤのようにしていたのだ!

さらに、バランスを取るために石の上に足を置くことがコツだということも教えてくれた。
理論を学ばなくとも、重心という概念を自然と体に染み込ませる。
ここにある物を組み合わせて、どんなことができるか
どうすれば思い通りの形ができるか
考えながら、黙々と遊ぶ。

コミュニケーションをとりながら、どうしたらみんなでできるか考えて、
仲間と遊ぶ。

体を思い切り動かして遊ぶ。

遊びには数え切れないくらいの意味がある。
子どもたちにとっての遊びは学びだ。
遊びを通した、個々の成長や仲間との関わりを見とり、
それを子ども自身や親御さんに還元していくことが、私たちの役割の一つ。
今日は、泣き疲れての昼寝ではなく、
遊び疲れてのお昼寝だったのかなあ??

今日も素敵な時間をありがとう。
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