頭を使うということは
- はな
- 2023年2月2日
- 読了時間: 3分
こんばんは。
「観察する」を大事に。
元特別支援学校教員、スタッフのはなです。
真剣な顔でやっているのは、木の皮むき。

「卵の殻みたい〜!」と言って、かなり長い時間集中してやっていたHちゃん。
木を3本はしごして、むきまくっていた笑
Hちゃんは、自分のやりたいことを見つけると、グッとのめり込む集中力がある。
自分が満足するまでその遊びに没頭できる力の持ち主だ。
でも、周りに流されないけれど、周りが見えていないわけではない。

山には登らずに残ったKちゃんとHちゃん。
2人でのんびり探検していると、
Hちゃんが、「どうぞ」と邪魔になりそうな草木をよけてくれた。
自分のやりたいことには一直線だけど、他の友だちのことも気に掛けられるってすごいなあ。
今日は小屋周辺の小物がいろいろなものに大変身していた。

丸太を二つ並べて、その隙間に縦になるように木を並べると・・・

トラクターの出来上がり!

「カンカン」
大きな音が響くと思ったら、薪が楽器に変身。

どんどん演奏隊が増えて、大きな音になる。

私が足を開いて立っていたら、
「ここに入れまーす!」と、薪を足の間に投げ入れるS Mくん。
遊びの天才たちよ✨

Yくん「ここ通してくださーい。」

Sくん「はいどうぞ〜ウィーン。」

あまりにも自然なやりとりだったので、本当にドアがあるのかと思ってしまった。
こんな網一つでも遊びになっちゃうから、見ていて本当におもしろい。
友だちのまねをしていることが多かった子も、自分のアイテムを見つけて創造する側になる。
自分で遊びを創り出すって、たくさん頭で考えている証拠だね。
そういえば、今日はこんな場所も開拓していた。
ジャーン。え、ここのぼるの?!
私も戸惑ってしまうくらいの急斜面💦

先頭を切ったのは、山登り好きのTくん。
でも、様子がおかしい。
どんな山もへっちゃらで、体の使い方も上手いTくんが、止まってしまった。
「こわい」と泣いている。

そんな様子に気づいたSくんが長い木の棒を差し出して、
「大丈夫ー?Sがいるよー!」

別の場所から、「僕たちがいるよー」とも。
あたたかい声が聞こえてくる。
でも、Tくんは上を見ている。

どうしたいか聞くと、「登りたい!」だった。
足を出そうとしては、戻って、泣き叫んで・・・葛藤している。
立ち止まってたくさん考えた結果は、
「あっちの山に登ることにする」と言って、自分で降りること。

よく決断したね。
登りたい気持ちと、怖くて進めない気持ち、諦めるのが悔しい気持ち・・・
Tくんの頭の中でたくさん思考したことだろう。

そこにあるもので自ら遊びを創り出していくっていうのは、
頭も疲れるし、簡単なことではない。
でも、自分で考えて生み出した時間は糧になる!

考えるのを止めてはいけない。
また一つ大事なことを教わったよ。
今日も素敵な時間をありがとう。
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