「観察する」を大事に。
元特別支援学校教員、スタッフのはなです。
「ともちゃん先生の椅子がない!!」と気付いたYくんがすぐに動いた。
「はいどうぞ。」

全員座ったところで、さあ始めよう!
ってあれ?!みんな自由すぎやしませんか?笑
リラックスしすぎじゃありませんか?

そう、今日はこまめ歴の長い子たちばかりなのだ。
新人こまめちゃんたちよ、大丈夫。
涙のこまめを乗り越えるとこんな景色がいつかやってくるから。笑
「今日はどうする?」
「畑で遊ぶにする?みんないい?」
最年長のTくんが歩きながらみんなの話を聞いて、今日の遊び場が決定したようだ。
あれ、今日スタッフいなくても大丈夫?!とさえ思ってしまうくらいに、子どもたちは自分たちでどんどん動く。

とにかく会話が途切れないし、
遊びが次々に展開されていく。

おままごとをしていたかと思えば、
楽器演奏会にもなっていて。

ホースを使って電車ごっこも始まった。

「小さい子はここ持つといいよ。」とKくんに向かってDくんが言った。
さっき後ろを持って転んでしまったKくんを気にかけての言葉だった。
さらに、「S〜、のる?」とAちゃんに誘われたSくんは嬉しくてにっこり。
同世代の子たちと遊ぶのはもちろん盛り上がるけれど、
こうして異年齢でも混じり合って遊ぶ時間もあってもいい。
遊びが途切れることは全くない。
お次は洞窟探検?!?
子どもサイズの草のトンネルを発見したYくんが先頭になり、あっという間に吸い込まれていった子たちの行先は・・・

ここかー!
Yくんが「僕はこっちにしよう!」と別ルートで出てきた。
Dくんは「次は違う道からー!」と何度も何度も探検へ向かう。

やぶの中から「楽しいねえ」の声がした。
子どもだけの道、新しい道、自分だけの道、
開拓する楽しさが伝わってくる。

兄さん姉さんたちが乗り越えたガードレールを、
Kくんも「3歳だからできる!」と乗り越えた!

3歳になりたてのパワーはすごいこと。
その勢いでKくんは塀の上に立った。
おそらく初めてだ。
これだけでも、すごいこと。
でもKくんの視線は下だ。

どうしてもジャンプしたい、その一心のよう。
5分は葛藤していただろうその間、しゃがんだり立ったりを繰り返す。
「座ってもいいんだよ」というDくんのアドバイスを聞いて実践しようとするもどうしても怖さがあったみたいだ。

最後は自分で終わりを決めて、後ろに戻ったKくんが一言
「3歳なのに、できなかった・・・4歳になったらできるかな。」

少ししょんぼりしていたけれど、
Kくんの3歳のパワーは十分感じたよ。
Kくんの思っている「3歳」はなんでもできるかっこいいお兄さんなんだろうなあ。
大きな変化の時なんだね。
着替えの時間も、「お兄さんだから!」「もうすぐ3歳だから!」という言葉と共に、
全員がどんどん自分でやっていた。
スタッフのサポートは本当に最小限。

もちろんできないこともあるけれど、すぐには大人に頼まない。
自分のことを終えたら、次は困っている人を助ける
そんな循環が、ここにはあるんだ。

子どもたちの力はすごいぞ。
2歳だって、3歳だってなんでもできるんだぞ。
みんなが証明しているね。
今日も素敵な時間をありがとう。