こんばんは。
「観察する」を大事に。
元特別支援学校教員、スタッフのはなです。
ドキドキの橋渡りで、みんな腰が引けている。
子どもたちは慎重に、時間をかけてこの橋を渡る。
橋=便利 という大人の公式は通用しないのだ。
一度でいいから、子どもたちの世界を今体験してみたいとよく思う。
この一見浅くて子どもたちにピッタリと思う沢でも、
子どもたちにとってみたら、大きな石がゴロゴロで沢の底もしっかり見えなくて
怖いと思うこともあるみたい。
この視点は常に持っておかないといけないなあと気付かされるのだ。
でも、ある子が怖いと思ったことが別の子にとってはワクワクと思うこともあるようだ。
今日は、高い草が生い茂る道を、ガサガサと突き進む探検隊が現れた。
先頭のYくんの目がキラキラ輝いている!
「前に進みたい!」その一心が伝わってくるよ。
そんな探検隊を見て刺激を受けたのか、Sちゃんも進み始めた。
ゴツゴツした岩も、手足を使って乗り越えている。
Sちゃんにとっては大きな挑戦だ。
滑っても何度も挑戦する姿に、成長を感じたなあ。
そんなSちゃんの姿を後ろでそっと見守っていた仲間がいた。
Dくんが、「S、大丈夫だよ。」と、頑張るSちゃんに後ろから声をかけ続けていたのだった。
DくんはSちゃんがどれだけゆっくり進もうが、何一つ文句も言わずに待ち続けていた。
バスの待合室のように談笑しながら、全員が終わるのを待っていたり、
先に行ってしまったのかと思いきや、
当たり前のようにみんながくるのを待っていたりすることがあった。
待つだけでなく、時には様子を見に行ったり助けに行ったり。
子どもたちの興味やペースは様々なので、
こまめの活動中には、必ず誰かが誰かを「待つ」時間がある。
しつこく「待ってて」なんて言わなくても、
子どもたちは当たり前の顔をして待っていることがよくある。
できるのだ!2歳でも、3歳でも、仲間を待つということが。
「子どもたちの力を信じて待つ」
普段大切にしていることの一つだけれど、
子どもたち自身も、「仲間を信じて待つ」ということを自然と実践していることに気付かされる。
待つことは、
仲間を大切に想い、信じているからできることなんだろうなあ。
今日も素敵な時間をありがとう。
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