こんばんは。
「観察する」を大事に。
元特別支援学校教員、スタッフのはなです。
こんなにたくさんの草木が生い茂る山。

子どもたちと、山探検をして登っていた時にふと見下ろした景色だ。
子どもたちにとっては、自分の背より高い草がたくさん生えていて、恐怖を感じるかもしれない。
でも、今日のメンバーは登る!登る!

前回も探検に行ったYくん、今日は自信に満ちていて輝いている。
大きな木も時間をかけてまたいで乗り越えて、
斜面を登る。

途中、滑りそうになって「もう帰ろっかな」と言っていたDくんは、
「ここ持てば大丈夫かな」と、上手に手をかける場所を探しながら登り続けた。

先頭をいくGくんとTくんは、なんとこんな頂上まで行ってしまった!
ただひたすら上だけを見て登ってしまった。
全身を使って登る後ろ姿はみんなをやる気にさせていた✨

帰りは滑り台。
SMくんが、「よし、おしり滑りでいこう!!」と提案した。

こうして全身の身体の使い方をインプットしているんだね。
でも、山で学ぶことができるのはこれだけではない。
「怖さ」「迷い」「困惑」などたくさんの負の感情との出会った時。
そこに自分がぶつかった時
誰かがぶつかっていた時
どうするか。
今日は子どもたちの心もたくさん動いていた。
ちょっとした難所で待つ2人。
「みんな〜渡れる??」

そんな声をかけて後から来る仲間を気遣う。
Gくんは笹を手すりのようにすることを考えた。
「これ掴んで!」と。

進んできた道を、迷いなく戻るYくん。

向かった先には、困っていたWちゃんがいた。
助けに向かってくれたんだね。

Yくん、今度は自分が降りられなくなってしまった。
どうしよう・・・。

すると、STくんが草を避けながら、「Yくん、ここ通っていいよ。」と来てくれた。
Kちゃんは、Wちゃんをずっと気にかけてくれた。
「大丈夫?」
腰を落として、目線を合わせて尋ねる。

Wちゃんは「うん」と泣きながらもしっかり応える。
そして、自分で立ち上がって歩くという選択をした。

助ける方も、助けられる方も、
「どうしようかな」「どうしたらいいかな」
頭で考えて、心が動いて、体を動かす。
体を動かす、というより
体が動く
といった方がいいのかな。
「気づいたら動いていた」
とでもいうような、自然な助け合いを見るたびに、心が洗われる。

今日もそんな優しさをたくさん見せてくれてありがとう。