こんばんは。
「観察する」を大事に。
元特別支援学校教員、スタッフのはなです。
こまめオアシスに、新アイテムの登場。
前回Yくんがカニを入れようと沢に袋を持ってきたのを見ていたTくん、今日は自分のものを持ってきた。

Tくんが持ってきた袋はたまたま穴だらけで、シャワーのようになっている。
こんな物一つで、たくさんの学びがあるから見ていて面白い。
興味津々に見つめるみんなの顔は、袋を見たことないような顔だ。
袋は見たことがあっても、沢で使うという発想が初めてなのだろう。

そんなTくんを見て、続々とビニル袋が増えていった。
でも、Sちゃんは上手に水を入れられない。
袋の口は開けているけれど、お水を入れようとしてもなかなか入ってこない。

Dくんも、なかなか水が中に入らず苦戦している。
Dくんへのヒントにと思い、Tくんにどうやったのか聞いてみると、
「流れが強いところでやればいい。」
「この向きで、入り口を開けると水が入る。」
とコツを完璧に押さえている。さすがだ。

そうか、これは2.3歳の子どもたちにとって難しいことなのか、と初めて私は知った。
確かに、こんなことなかなか経験することではないし、応用するだけの経験も積んでいないのだ。
でも、それだけの興味と学びに溢れている、ということに気づく。

ぶんぶん振り回したり、
Tくんに入れてもらったり、
今は自分で水を入れることができなくても、他の方法で遊ぶことにした2人だった。

できないなら代わりにどうするかを考えられるのも、子どもたちの得意なことだ。
これから袋をどのように使っていくのか、他にどんな遊びが生まれるのか楽しみ(^^)
このエリアで遊ぶようになってしばらく経った。
だんだん子どもたちの行動も広がって遊びも変化しているように感じた今日。
橋と反対側のエリアにもガシガシと進み始めたのはIちゃんだった。

次々とワイルドエリアに進んでいくのは、たくましい女子たち。

そんな中、Rちゃんはある子の背中を追いかけていた。

Eちゃんだ。

ここに来るまでの道のりで疲れ果ててしまって沢は見ていることが多かったRちゃんだったが、今日は自分から入った。
そして、Eちゃんと同じように手でお水を触ったり、石を触ったり。

私たちに誘われて行ったのではなく、自分で行きたいと思って向かった沢。
何度も沢から上がったり、入ったり。
その後のRちゃんはいつもと全然違う表情だった。
しっかり前を見て、自分でどんどん階段を登り、自分のことを自分でする。

いつもは大泣きの帰り道も、グッと涙をこらえてどんどん足が進む。

自分で決めてやる
というのはここまでやる気にさせるのか。
自分から動き出した日、大事な大事な記念日。
子どもたちの日常は大人が思う以上に、知らないことや難しいことだらけだ。
マイナスに捉えたら「できない」「嫌だ」となるかもしれない。

でも、子どもたちにとっては知らないことは「知りたい」
難しいことでも「やってみたい」
困っていたら「助けてあげたい」
素晴らしい視点をもっている。
ときには大人がそんな気持ちにさせてあげるサポートも必要だが、子どもたちはいつも前向き。

心が動かされるものは、きっと大人が思う以上にそこらじゅうに溢れているのだろう。
それを自分で拾って満たせる毎日であってほしい。

まだまだ子どもたちの世界は知らないことばかりだなあ。
今日も素敵な時間をありがとう。
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