こんばんは。
「観察する」を大事に。
元特別支援学校教員、スタッフのはなです。
「朝の会だよ。待ってるよ。」そんな声が聞こえてきそうな2つの背中。
朝の絵本タイムが終わり、さあ朝の会を始めようというところ。
Hくんが来ないと全員で始められない。さてどうしようか・・・
「Hが行ってくるか。」周りに聞こえるか聞こえないかギリギリくらいの声でEHくんが動き出した。
それと同時に、Rくんも立ち上がる。
一人、また一人とHくんの周りには人だかりができていた。
さっきまで泣いていたHくんの涙は、いつの間にか消えていた。
誰も一人にしないこまめの子たち。
一生懸命すぎて、無言にはなってしまうのだけれど。笑
仲間のことを「助けたい」と、そんな気持ちが溢れる朝の会は素晴らしい。
冒頭の3人は、朝の会が終わると3人で遊び出した。
仲間の力に敵うものはないんだなぁ。
今日はともちゃん先生が来てくれた日。
Dくんは最後ということが分かっているのだろう。
先生が来た瞬間に目は輝き、おしゃべりも止まらない。
得意のジャンプも披露だ!
そんな大ジャンプを見て、なんと、
Sくんが跳んだ!!
そして、Hくんも跳んだ?!?
2人とも初めてのことだ。
その後何度も何度も、体に染み込ませるように跳んでいた。
それはそれは嬉しそうに。
2人のチャレンジする心の成長と、Dくんの及ぼす影響力の大きさに改めて驚かされるばかりだ。
さらにSくんやHくんの一つ下の学年の子たちがそれを見ていて、、、
挑戦し始めたではないか。
まずはZくん。
最初は上から2番目の穴に足をかけては戻りを繰り返す。
なかなか一番上の穴に足をかけられない。
だが、Zくんは無言でやり続けた。そして1番上の穴まで足をかけたところで終わりにした。
Zくんなりの大きな挑戦だった。
Zくんもいなくなって完全に一人になったところで、今度はISくんの番。
こちらも無言に無表情。
というのも、足をよく見たらガクガク震えているではないか。
怖さと戦っているのだ。
ISくんもジャンプまでには至らなかったけれど、かなり長い時間一番上に足をかけては穴に戻して、ということを繰り返していた。
大きな大きな挑戦だった!
Dくんから始まった大ジャンプの挑戦の連鎖。
上を見て、下は育つ。
下が入って、上が育つ。
こまめの伝統はずっと受け継がれながら、続いていくね!
今日も素敵な時間をありがとう。
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