今日の、朝の待ち時間に読んだ本は、「かぜ、ビューン」
最近は、子どもたちからのリクエストに応えて1冊読んでから、用意した絵本を読んでいる。

「えぇーっ?!?」
「あれぇ?!?」
芸人のような見事なオーバーリアクションをしながら、こんなに笑顔で聞いてくれるのは嬉しい。
今年度、何十回読んだか分からなないくらい読んでいるこの絵本。

もう、みんな展開を全て知っているはず。
それでも面白くてたまらない。
内容そのものもあるだろうが、仲間と一緒に見ること自体が楽しくて仕方がないのだろうなぁ。
この年齢で、かけがえのない仲間ができるってどんな感じなのだろう。
春のように気温が上がってきた今日は、みんなの足取りも軽やかだった。

みんなが沢の方へ行くので、私も見に行こうかなと言うと
「行ってみよー!!」と Yちゃんの大きな声がした。

今日のYちゃんはいつにも増して元気!

沢に行ったのかと思ったら、また戻ってきたではないかー!
魚の群れのように笑、みんなで。
よく走ること走ること。

走っていたらTくんの靴が泥沼にはまってしまった。
「あ〜」
とTくんが言ったその一瞬のうちに、Yくんがやってきてはまった靴を取ってくれた。

突如現る正義のヒーロー、いつどこで見ていたんだ?!
視野の広いこと。
「楽しいから入ろ!Zくん最後の日だよ!」

と言いながら、Hくんはみんなを沢に誘っていた。


小さい子たちも、そんな先輩たちを見て、追いかけるように遊んでいた。
みんなが沢の近くでわいわい遊んでいた。
そんな時、蝶々が飛んでいるのが見えると、

「春がきたよー!みんなで見に行こうよ!」
Aちゃんが言った。
「卒業の春」と「季節の春」の掛け言葉に聞こえてならないスタッフ陣は、考えすぎでしょうか?笑

沢で遊んでいたみんなが、また集合した。
振り返りの時、
「みんなで沢で遊んだのが楽しかった。」

「みんなで走ったのが楽しかった。ずんずんもはなちゃんもね。」
TくんとAちゃんの言葉。
みんなを想う、愛の言葉だった。
みんなとの時間を惜しむように、最終日を終えていった子どもたち。

Sくんは「こまめ♪こまめ♪」と鼻歌混じりに遊んでいた。
「こまめ」という言葉を、Sくんから今日何度も聞いた。
これはきっとSくんの、こまめへの愛なのだろうと受け取った。
ずんずんが、今日読んでくれた絵本は
「あいの うた」

「かけがえのない ただひとりのひと
きみを おもう きもち
それって あい?」
そんなページの一枚。
「あい」の意味を分かっての行為だと思う。
そんな感動的なシーンの後、
「これなんだー?」とYくんが言った。

絵本の続きは、
「それが あい」
ちょっと笑ってしまったけど、
そのくらいがちょうどいいか。
これが あい。
こまめのみんな、愛してるよ。
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