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Dくんのこと

こんばんは。


子どもたちの 「自分でやろうとする意欲・力」を


引き出すサポートをする


元小学校教員の ずんずんです😊。


帰宅したら 家の中で トンボが舞ってました。


羽化したんだね!


ってどこで!!??

今日は 最年長5歳のDくんを筆頭に 


4,3,2歳たち


10人での こまめ🌱。

朝のあいさつのときに 


やたらとテンションの高い Dくん。


実は。。。


こまめを休んで 幼稚園に行っていたので


久々の 活動だったのだ。


(Dくんは こまめと幼稚園の両方に行くことを

 自分で決めてこのスタイルになっている。)


あたしたちスタッフは 


幼稚園で 楽しみを見つけて


過ごせていることは とってもよいと思っていた。

が、いかんせん長い。


1か月 空いてしまった。


親御さんも おうちで Dくんの気持ちを聴いてくれていたそうだ。


明日はこまめの日だね、と言うと


幼稚園へ行く、


と 最近は連日言っていたそうだ。


それが続くので どうしたいか聴いてみると


幼稚園へ行く。こまめは行かない。


と言っていたそうだ。


つまり こまめを辞める、ということ。


それならば


このまま 宙ぶらりんのままじゃ よくないから


自分の気持ちを 自分のことばで伝えておいで、


と言ってくれたそう。

でも その話をするたびに


泣いて いやだ、と訴えていたそう。


Dくんは こまめに3年も通ってくれている。


もう家族のような 存在。


卒こま(卒園)すると 


伝えることが 悪いことだと思っているそう。


でも それは 自分がつくりだしている 空想。


実際には ただ単に


直面できないだけ、なのだ。


「言いたくない」じゃなくて


「言えない」。


でも それ わかる。


自分が大きく変わろうとしているとき


変えたいと思っているとき


だれかに その申し出をするとき


もんのすごく 勇気がいる。


逃げたい。


避けたい。


それを 5歳の子がやろうとしている。


もしかしたら 人生で初めての


「直面」なのかもしれない。


でも あたしたちは


Dくんは そこを乗り越えられると 知っていた。


こまめに来て 3年。


自分で考えて 決めて 行動できる根っこを


Dくん 自らが 育ててきた。


だから できる。

朝からの ハイテンションマックスは


あたしたちも 受け入れていた。

朝 みんながそろうまで


待っている間の 絵本は


久々の 「くまおさんのカレー」。


Dくんが 大好きな絵本だ。


はなちゃんの想いが伝わり 


ここからすでに ちょっと 泣けてしまう 自分(笑)。

活動中は


はなちゃんに 何度か


「つまんなーい。」とか言っていたそう。


Dくんが 何かを伝えようとしているけど


タイミングを見計らっていたり


勇気が出なかったり 


苦しさもあったりして


そして


気づいてもらいたい想いもあったりして


でたことばなのだろう。

でも 遊びにのめりこむと


やっぱり いつも通りに 楽しんでいる。


次の準備のために シートを広げていてくれたり

(そこへ みんな集まってくる)

軽々と さっとザックを背負うと

それを見た 小さい人たちが


どんどん真似をして さっと背負いだしたりと


Dくんの 影響力は 半端ない。

でも 活動中に Dくんの想いを


伝えてくることはなかった。


活動後の アフターこまめ(自由に遊んでいく時間)で


話を 聴くことにした。


母は その場から 去った。


Dくんは むちゃくちゃ 泣いた。


10分ほど内向して 泣いたあと


落ち着いてきた。


「ようちえん 行く。」


「こまめ やめる。」


自分で 決めたんだね、


自分で 言えたね、


どこ行っても Dは大丈夫!


応援するよ!


と はなちゃんといっしょに伝えると


堰を切ったように またオイオイと泣いた。


はじめの泣き方とは 違っていた。


きっと ホッとしたんだろう、


苦しかったことに 直面したんだもの。


もしかしたら


人生5年目で


初めての 大きな 直面だったに違いない。


伝えてくれて ありがとう。


Dくん母は


「腹を 括りました」と


前日に 連絡をくれた。


Dくんと あたしたちを信頼して おまかせする、


という意味だった。


Dくん母の 覚悟を


あたしたちは ひしひしと感じていた。


だから Dくん自身も


覚悟をしたんだろう、


母が去るとき 追いかけなかったから。


もう今日で 卒こまなんだな、と思ったけど


聞いてみた。


「いつ 卒こまするの?」


「10月の 終わり。」


あたしたちは 今日 卒こま だと思っていたから


びっくり!


自分で 自分が去る日を 決めた。


やっぱり Dは できる。


帰る時 車の中から


大きな声が 聞こえた。


「ばいばーーーーい!!!」


Dくんの いつもの元気な声だった。


なんだか すっきりした声だった。


こまめで伝えている


〇「モヤモヤ」を残さない。


(モヤモヤしてる?すっきりしてる?)


〇ひとつのことが終わったら


次のことへ行くよ。


〇まず自分で やってみる。


Dくんは すべてクリアして


去っていく。


なんだか 卒こま試験みたいだ(笑)。


そんなのなくても


もう わかってる。


残り数回 


どんなふうに こまめで過ごすのかは


Dくんが 決める。



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