1人の力
- はな
- 2月18日
- 読了時間: 3分
こんばんは。
「観察する」を大事に。
元特別支援学校教員、スタッフのはなです。
「まあるくなあれ、やろうよ!!」というZくんの気迫あふれた声と、それに伴った行動が輝いていた朝。
寂しさからか泣いていたSくんを、輪の中へと何度も誘う。
口調は強かったが、手は優しい。愛を感じられる。
Sくんが逃げても、何度も何度も諦めずに行動し続ける。
途中、目的を見失なって遊び始める子もいる中で、Zくんは全くブレない。

そんな仲間の姿はみんなに影響を与え、あっという間に輪が繋がっていく。
Sくんを迎え入れるために手を挙げてトンネルを作ってくれる仲間も出始めた。

「まあるくなあれをする!」というZくんのブレない姿勢がみんなを動かしたのだった。

思えば、数ヶ月前までは当たり前のようにスタッフも一緒に入ってやっていたこのまあるくなあれ。
かもしか小屋にきてからは、すっかり子どもたちだけでやるものに変化してきた。
実は子どもたちだけでできることってまだまだあるのかも・・・
そう思うと、常に改善できることはないかと考える必要があるなあ。
活動が始まると、すぐに焚き火の準備が始まった。

YくんとKくんのコンビもすっかり安定してきた。
焚火台の蓋を開けている仲間を確認すると、1人バケツを持ってきて水を貯めはじめたZくん。

水を溜めている間に、走って仲間の元へ向かってやることを確認。
すると、すでに枝を折って準備するHくんと、焚き火の注意点を確認しているKくん。

なんてことでしょう。
それぞれができることを考えて、1人ずつ行動していたのだ。
見事な連携プレーだ。
Zくんはお水を多く溜めすぎると重たくなってしまうからという理由で、まず少量にして運んでくれた。
それを見たKTくんが「少なすぎるから」と、もう一度バケツを持って水道へ戻った。

かなりの勢いで水を出していたが、ここではEちゃんが「入れすぎじゃない?」と言ってストップをかけた。こちらも見事な連携プレーだ。
無事にバケツを用意できたら次は・・・
と助け舟を出す間もなく、Hくんが「よし、次は葉っぱが必要だね!」と言った。

「この棒は長すぎるから、Yくん折って!」
「あとは棒が必要だ!」
現場監督のようなHくんの的確な指示が、みんなを動かして場の空気が一つになる。
そんな空気を感じたのか、Sちゃんも走って枯葉を集めに行って、何度も往復していた。

朝のまあるくなあれの時といい、焚き火の準備といい、
目的を見失うことなくブレない姿勢をもつ人がいることで、全体の空気が変わっていくという場面に遭遇した今日。
卒こまめに向けてなのか、子どもたちの意識が変わってきていると感じる場面が増えてきた。

1人が変わると、集団が変わる。
ここからどんな変化を見せてくれるのか、楽しみだ♡

今日も素敵な時間をありがとう。
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