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自由

  • 執筆者の写真: はな
    はな
  • 1月28日
  • 読了時間: 3分

こんばんは。


「観察する」を大事に。


元特別支援学校教員、スタッフのはなです。




子どもたちだけでやる「まあるくなあれ」の挨拶。

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このアングルにおや?と思ったそこのあなたは、鋭いです!笑


そうなんです。小屋の中からの写真なのです。


私たちスタッフが2人小屋の中から見守っていたので、子どもたちだけでやる完全体。





先週から、小屋の中で朝の会をしてから外に出て、靴を履く前にそのままシート上で挨拶をすることにしてみた。


物珍しそうに小屋にいる私たちを覗いたり、靴を履こうとする子がいたりとバラバラになっていたみんなだったが・・・


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「まあるくなあれしよう!」というHくんの声を筆頭に、どんどん輪になり始まった。


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Yくんが靴を履きかけていた状態で始まってしまったので、見ていた私は「あっまだ・・・」と思ったのだが、


Yくんは自分で気づいて動いた。


歌は止まらなかなったが、Yくんに気づいていた4歳のSくんやKくんがすぐに繋いでいた手を離してYくんを中に入れてくれたのだった。

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近くで見ていたら、止めていたかも知れないなあ。


お互いに考えていたからできたこと。





昨日よりも気温も上がって、子どもたちの動きも活発に。


「みんなあっちに行ったね。行ってみよう!」と走るYくんに、後からついて行ってみた。

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すると、何やら神妙な顔つきでみんなが集まり始めていた。


ずんずんが、話をしたいことがあるから聴いてくれる?と聞くと、みんな「うん」と言って遊んでいた手を止めて集まってくれたのだそうだ。


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ベテランのAちゃんやKくんを中心に、美味しい冬イチゴをめぐって色々とあったらしい。


あげたイチゴを返してくれない、自分がとったイチゴを取られた・・・・


泣いたり怒ったり、みんなの心がバラバラ。どうしたらみんなが楽しくできるだろうか。



そんなずんずんの話を、全員が聴いていた。



後から来て、様子を知らなかったSくんの目も真剣だ。

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そこで、「1個ずつ、みんなに渡すのがいい。」とHくんが言った。


みんなが平等になればいいじゃん、という意味だったようだ。






すると、Sくんが「みんな自由がいいじゃん。」と語り出した。



えっ?!?私は驚きを隠せずに真剣に聞き入ってしまった。


どうやら「1個ずつ」というHくんの話を受けて、それに対しての「自由」という言葉だったようだ。


「いっぱい欲しい子もいるし、一個でいい子もいるよね、ってこと?」とずんずんが確認すると、「うん。みんなやりたいことをやるのがいい」とのこと。


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これを受けて、みんながやりたいことはなに?という話を、ずんずんが全員に聞いてみた。


すると


「いっぱいとって後で食べたい。」「お土産にしたい。」「赤い実いっぱい欲しい。」などと、


全員が自分の言葉で答え始めたではないか。


2歳の子たちだって、自分の意思をはっきりと伝えた。


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みんなやりたいことがそれぞれある。


みんなが自由にやりたいことをするためにはどうしたらいいのか


そんな話し合いを2歳から5歳の子たちが主体となって行うことができるのか・・・。







話し合いの後に、Aちゃんにイチゴをもらえなくて叩いてしまったHくんに対して


Sくんが「自由じゃないよそれは。やりたいことをやるんだよ。バンバンはしないよ。」と言っていた。


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Sくんは「自由」の意味をここまで理解して使っていたのだ。



好き勝手やる「自由」ではなくて、みんなが幸せになるための「自由」。





一連の話を聞いていて、驚きや感動というよりいい意味での「怖さ」を感じた。


Sくんだけではないのだろう。


みんなが潜在的にもっている力はまだたくさんあるんだ。


まだまだ子どもたちだけでできることがあるんだろうな。


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今日も素敵な時間をありがとう。









 
 
 

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