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おたがいさま

こんばんは。


子どもたちの 「自分でやろうとする意欲・力」を

引き出すサポートをする

元小学校教員の ずんずんです🌱。

天を仰ぐ Hちゃんが見ているものは。


いや

感じていたものは

雨だった。


身体中で こころいっぱい

感じてるんだなぁ、この表情は。


Hちゃんは 雨の日は

暗かった。


薄暗い雨空の下

ママと分かれるとき

なんだか さみしさが 助長されてしまうようで

涙をこぼしていた。


ところが 昨日から

様子が違う。


昨日も雨、今日も雨。

でも すっとママから離れると

ドドリの読み聞かせタイムへ

すっと 引き込まれていくのだった。

背中が しゃんとしている。

気持ちが あらわれてる。

そして おひさまも 出てきたよ。

虫に興味を強くもっている Hちゃんは

至近距離で観察したり

魔術師のように

なんの躊躇もなく

指でむんずと つかんでみたり。

年下の子たちと すれ違う時に

笑ってみたり

いたずらっぽい顔してみたり。


他の子たちとの距離も

ぐっと近づいてきた。

ぐっとぐっと 近づいてきたとき

起こったこと。


自分が使っていたものが

友だちから いきなりとられてしまった。


幼児あるあるの世界だが

見ていると Aちゃんが Hちゃんが使っていた鍋を

使いたかったようで

無言で いきなりとろうとする。


「やだー!」

「まだ使ってるからだめだよ!」


はじめて

そしてたぶん 勇気を振り絞って

伝えた。

Aちゃんの目を見ながら。


すごい一歩だと思った。


泣いて泣いて 

おとなにすがっていただけの

Hちゃんは もういない。


その毅然とした態度には

成長を感じずにはいられなかった。

Aちゃんは いつもなら

「貸して。」と言えるのだが

時と場合によっては

言えない(言わない)ときもある。


「チクチクことばしちゃった。」と言っていた。


全部わかってるんだ、本当は。


その後も 

Hちゃんが持っていた本を

わたしに読み聞かせしてほしくて

いきなりひったくり

返してほしいHちゃんと

本の取り合いになり

本が ぐちゃぐちゃになってしまうことがあった。


泣いているHちゃんがいる。


「どんな顔してるかな?」

には

「テープで直せばいい。」

と 話を絵本の方にそらす。


「テープは直せる。けど

 Hちゃんの泣いているのは テープで直せない。」


と言うと しゅんとして聞いていた。


本当は あの本を

ずんずんに読んでほしかった、

という主旨のことを

Aちゃんの ことばで 伝えてきた。


全部わかってる。


わたしたちも わかってるよ、A。


「いつものAちゃんなら なんて言う?」

には

「貸してって言う。ちょっとやりすぎちゃった。」と。


子どもたちは

早く大きくなりたくて

急いでいる、

というのを 聞いたことがある。


子どもたちにとって

世の中は

楽しいことばかりで

あふれている。


だから 早く早く!

という気持ちで あふれかえっているんだと思う。


でも 一息つかないと

だいじなことも

早いスピードで

流れてしまうこともある。


わたしたちは

そのスピードも見ながら

いったん お茶をすすりながら(静岡人なので)

次へ 向かわないといけないのかも。

Hちゃんが 自分の意志を伝えられたのは

Aちゃんとのことがあってこそ。


だから

人生は

お互いさま、

なのですね。



 
 
 

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