こんばんは。
「観察する」を大事に。
元特別支援学校教員、スタッフのはなです。
「ねえねえ、手ぇつなご〜♡」と言って、AちゃんからSくんにそっと差し出された手。
一人でサッカー場を見ているSくんに気づいたAちゃんが、駆けていったのだった。
Aちゃんはスタッフに「手つなご。」と言うことが多くなったが、今日はその手が友だちにも伸びていった。
視野が広くなった証拠だね。
別の場面でも、伸びる手があった。
畑の中に入ったかと思えば、ネット越しのプレゼントを。
「はい、タンポポどうぞ!」とHくんからYくんへ。
「たんぽぽ、もらったー✨」と、それまでの泣き顔が嘘のよう。
朝の会から泣いていたYくんのことを、Hくんは気にかけて見ていたのだろうなあ。
Hくんは、道路に出そうになっていたSくんにもすぐに気づき、
「草の道だよ。」とそっと教えてくれたのだった。
公園内とはいえ、たまに車が通るこの場所だ。
ちょうどその頃車が通ると・・・
SMくんが「壁忍者」のポーズをしたのだ。
朝の会で確認するこのお約束、ベテランさんたちは当たり前にできることだけど、
SMくんはまだこまめに来たばかり。まだまだ朝の会は涙でそれどころではない。
でも、誰かがやっているのを見ていたからか、実は朝の会でも見ていたのか、
どこで見て、吸収しているか分からないなあ。
Rくんが覚えたて採れたてのイタドリの葉を、「(イタ)ドリ、どうぞ。」とSMくんに渡した場面があった。
ちょうどSMくんが泣いているときだった。
泣いているのが心配だったから渡したのかと聞くと、
はっきりと、「うん!」と答えたRくんだった。
Mちゃんも、一つだけ離れた場所にあったSくんの水筒に気づくと
「はいSくん、無くさないでね。」と渡してくれた。
子どもたちは私たちの想像以上に、いろいろなことに気づいて、行動しているのだなあと感じる日だった。
感じて、気づいた上で、いろんな手段でそれを表す子どもたち。
上手に表せないことも多々あるけれど、
その前にあった子どもたちの「気づき」に、私たちは気づいてあげて、
想いを汲み取っていきたいなあと思う。
今日も素敵な時間をありがとう。