決めた
- ずんずん
- 2月13日
- 読了時間: 4分
おはようございます。
子どもたちの 「自分でやろうとする意欲・力」を
引き出すサポートをする
元小学校教員の ずんずんです🌱。
昨日パソコンがぐるぐるして 使えなくなったので
思い切って 20時に寝ました。(4時起き)
すこぶる調子がいいです(パソコンも自分も)。

今日の年長者 3人組!
4歳と5歳。

こまめでは 2歳から6歳までの子が
入隊可能。
今年度は 2歳から5歳までの子たちが
入り混じりながら 活動している。
小さい人たちは この大きい人たちに
助けられながら
また大きい人たちは 小さい人たちのの愛くるしさに
助けられながら
お互いに 影響を受け合って
過ごしている。

その中で 大きい人たちだけが しぜんと集まり
遊ぶ時間やリードする時間も もちろんある。

今日は 焚火を始める前に
小さい人や あまり焚火経験のない人たちもいたことから
Aちゃんと Kくんが
絵カードを持って 説明してくれる場面があった。

現場(焚き火台のまわり)では
Sくんが 絵カードの場所を
より詳しく説明。
3人の中で段取りがあったわけではないが
しぜんと このように立ち振る舞える
この人たちが すごい。
そういえば 朝もそうだった。

朝の会で Sくんが
「まるくなれのときは、順番に手をつないでよ。この順番でね。いい??よし行こう!」
外で 指示をしてくれるSくん。

みんなも それに従う。

「ここつないで!」
「次はここ!」
なんだか 彼の強い意図に導かれ
だれも 嫌がることなく
すんなり つながった。
ひとりひとりが
ひとつずつ ひとつずつ つながる。
ゆっくりと
でも 確実に。

なんと 過去一の速さで
まるくなったではないか!!
この方法は ぱっと ひらめいた、と
Sくんはあとから言っていたのだが
朝の会のときに 言っていたのだから
もう次のことが 頭には描かれていたのだろう。
未来を 見ているんだなぁ。
そんな たのもしい3人を見ていたのだが
あることが 起こった。

あずまやの裏山に
遊びに行こうとしていた 3人。
Aちゃん Kくんが まず行く。
Sくんが 入ろうとすると
「Sはだめ!」
と 聞こえた。
Sくんは なぜなのか 問うている。
「いい石を2つ持ってきたらいいよ。」
ちょっと 耳をそばだててみる。
なんでKくんは 空手で入れて
Sくんは 貢物をしなきゃいけないんだろう。
気になり始め
Aちゃんに 聞いてみた。
「だって Kは 大好きだからだよ。」
うん それは理解できるんだけど
Sくんの立場は なんなんだろう。
そして Kくんがいない日は
どうなんだろう。

(Kくんがいない日は)
「代わりにー」
と言った。
え 代わり???
「Sを(石なしで)入れるかなー。」
Sくんが いない日は
「代わりに」Fくんを 入れるそうだ。
ちょ 待てよ。。。
その真意を 聞いてみたいと思った。
実は この件だけではなく
ここ最近 Aちゃんの
こういう場面が すごく多いのだ。
〇には あげる。
〇には あげない。
人によって 区別をする。
そのときの状況によって 区別する。
彼女自身の 不安定さがあるなとも
感じていた。
とことん突っ込んで聞いていくと
やはり 不安だったことが わかった。
とにかく だれかひとりが
自分のそばにいないと
強さを 保っていられない。
それは 逆に考えると
自分の弱さを 自分が知っているから、
だとも思った。
わたしたちまわりは 見ていてわかってはいた。
でも
「ひとりだと どきどきしちゃうの?」
に対して 大きくうなずいたのだった。
今までは そこにも 全力否定だった。
「違う!!!」と。
でも そこに本人が
気づいたのだと思った。

Aちゃんは 生後3か月から
こまめに 来てくれている。
5年間も 彼女の成長を見て来た。
他の子たちは だいたい3歳で 卒こましてしまう。
見送ることも 多かった。
今 最年長の5歳は
Aちゃんひとりだけ。
毎回たくさんの 小さい人が集まる中で
しっかりしなきゃ!という 想い、
ストレスなども
あるんだろう。
それらが いつのまにか
自分を守る 鉄壁になってしまい
そこに 少しでも反応すると
はねのけてしまう という手段を
とっていたのかもしれない。

「ねーー!大変!Hくんの帽子が沢に落ちて
とれないの!」
Iちゃんが 息せき切って こちらに走ってきた。
「え!どういうこと!?行くよ!!」
さっと 走って行ったAちゃん。
その後ろ姿は なかまを守る、
そんな 強い背中に見えた。

こまめが 大好きで
5年間も 通ってくれたAちゃん。
大きくなると共に
Aちゃんなりの 課題も でてきたが
いろいろ葛藤の末
決めたそうだ。

Aちゃんは
この3月で
卒こまする。
Comments