言葉の力
- はな
- 2月8日
- 読了時間: 3分
こんばんは。
「観察する」を大事に。
元特別支援学校教員、スタッフのはなです。
「おはよう」
ここはSちゃんの家?!

お母さんと別れると、私たちが小屋の中にいなくてもどんどん小屋に入り、お弁当やノートを出して支度までして、出迎えてくれた。
こまめやるぞ!の顔。
Aちゃんは、小屋に入ってくると自分から「みんなおはよー!」と両手を広げて挨拶していた。
元気もらえるなあ。

その後Tくんが入ってくると、Iちゃんが「Tおはよう!」と言った。
Tくんも「おはよう。」と返した。

家族みたいな関係性になってきていることを感じる今日この頃。
今日もこまめスタート!
Yくんが、ザックを引きずって出かけようとしている。
「川!入るー!」

そんな姿を見て、最年少のFくんも自らザックを持ち、歩き始めた。
初めて見た光景だ。


ザックを背負う時には、Hくんが優しく手伝ってくれた。
そんな姿を、「F、いってらっしゃーい♡」とFくんの兄のKくんが見送っている。

2人してお揃いのポーズで泣いていた朝。
それでも、それぞれに気持ちを整えて活動に入っていった。
兄弟で一緒にこまめに入っている日には、お互いに安心を求めて、2人でいることが多かった。
Fくんは兄に縋りつき、Kくんは弟が心配で、守りたい。そんな2人だったのに、

今日は、Fくんから沢に向かっていって驚いた。
それを見送るKくんの表情も晴々としていて、
さらにHくんがFくんのことを手伝っている様子も、静かに見守っていた。
それが私には「H頼んだよ」というように見えた。
お互いに自立の一歩を歩んだ瞬間だった。
Hくんは「川行こうねえ。楽しみだねえ。」と道中ずっとFくんに声をかけていた。
そんな後ろ姿を見ると、ものすごくお兄さんに見える。

Fくんも、兄以外の仲間に心を開いてきたようだ。
Hくんに心を委ねているように見えた。
Fくんのことは色々な子が気にかけてくれている。
でも、その度にKくんは「自分が守る!」といった具合に、他の子の関わりを受け入れられずにいたのだが、今日は違った。
Kくんも、少しずつ仲間への信頼と自分の在り方を確立していっている。
2人で成長している。

先頭集団が沢で遊んでいると、後半の集団もやってきてくれた。
そんな時、Hくんが「よし、みんな揃ったね!」と言った。
心から嬉しそうに。
そんな一言を聞くとこっちまですごく嬉しくなる。

仲間への意識と信頼があるからこそ、自然と溢れた言葉なのだろうなあ。
振り返りの時間には、「楽しかった?」と聞かれたSくんが「こまめー」「だいすきー」と言った。
このタイミングでのこの言葉。きっと偶然ではないのだろうなあと思う。

「だいすき」のこの一言から、Sくんの想いを感じられてとっても嬉しい♡
まだ完璧にお話ができない中で、子どもたちから出てくる言葉には魂がこめられている。
少ない語彙の中で、いかに想いを伝えようと、身体から溢れ出た物。
みんなからの言葉のプレゼント、忘れずにいたいなあ。

※昨日のものです。一日遅くなってすみません💦
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