2歳の力
- はな
- 2023年12月21日
- 読了時間: 3分
こんばんは。
「観察する」を大事に。
元特別支援学校教員、スタッフのはなです。
口をもごもごさせながら、手と目は次のものを探すのに必死な子たち。

今年もまたこの季節がやってきた。
冬イチゴ狩り♪
Dくんが「がりだー!」と言ってはしゃいでいた。
「狩り」ってことですね。笑

外にあるものを自分で探して自分で食べるって、特別感があるよね。
「冬だから、フユイチゴ。じゃあ秋はアキイチゴだね!」とKくんが言った。
視点が素晴らしい✨
一つひとつの言葉には、ちゃんと意味があるんだよね。
ベテラン先輩たちは、一つ食べたら一気に思い出したようだ。
「こっちにもあったよね」
「去年も食べたよね」などと言いながら、どんどん探し出していた。

1年前の記憶は、昨日のことのように体に染み付いているようだ。
その時の場所で、その時に感じた味や匂いを感じると、一気に記憶が呼び起こされる。
いかに、五感を刺激しながら多くの経験ができるかが大事だなあと感じる。
先輩たちの機敏な動きに負けてしまい、目の前でイチゴをどんどん食べられてしまったTくん、
そんな様子に気づいたWちゃんは、
「T欲しいの?今とってあげるからね。」と言った。

自分が食べる前に、仲間のことを気にかけられるようになったんだねえ。
山組が「狩り」をしている間、
他の仲間たちはというと・・・・

今日も沢だー!
こちらも五感を刺激しまくっていたようで。笑
さすがに風が冷たすぎた今日は、小屋でお着替えタイム。
みんなが近くにいる安心感があるからか、
困った時に誰かにすぐに助けてもらえそうだからか、
外に比べて刺激が少ないからか、
小屋でのお着替えは、なんだかみんなとってもやる気だ。
そんな中、Rちゃんが私に向かって「首巻きやって。」と大きな声で伝えてくれた。
Rちゃんが大きな声で呼んでくれることが珍しいので「喜んで!」と向かおうとしたら
私よりも早く立ち上がった子がいたのだ。
Sくんだ。

SくんはRちゃんの首巻きをバサッと持つと、徐にRちゃんの首に巻き始めた。
無言だが、手際がいい。
か、か、か、かっこいい・・・・。

行動に出たSくんに驚き、
さらに、それを受け入れているRちゃんにも驚いた。
これが2歳同士のやりとりなのだ✨
やり終えた後のSくんの顔は、満足気。

なんとSくんは、沢でもIちゃんのバックルを外してくれたのだそうだ。
やはり無言で。笑

どうしてもお兄さんお姉さんたちに助けられる場面の多い2歳の子たちだが、
2歳同士でも関わり合って助け合うことができるんだ、と改めて感じさせられた。
2歳だって、自分のことは自分でやろうとすることができる。
手伝ってもらって当たり前ではない。

出来ない時には「手伝って」と伝えることができる。
先輩たちのやることをよ〜く見て、自分のものにすることができる。

相手を想って行動に移すことができる。

この子たちのもっている力と
優しいお兄さんお姉さんたちに囲まれた環境が重なったときに
2歳パワーが発揮されるのかもしれないなあ。

出来ないことばかりではなくて
出来ることを
たくさん見つけて認めていきたいなあ。

今日も素敵な時間をありがとう。









コメント