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進むタイミング

  • 執筆者の写真: はな
    はな
  • 7月16日
  • 読了時間: 3分


こんばんは。


スタッフのはなです。




大雨の1日。


朝絵本を読んでいると、ザーッと音を立てて雨が強くなった瞬間があった。



さっきまで泣いていたHくんも、その雨の音に釘付け。


「大きい」とひと言。



屋根から滴る雨は、こんなにも美しく写真に映るくらいの雨が降っていた。


Yくんは「長い雨だねぇ」とぽつり。


確かに!


その声のひとつひとつが、静かな時間の中で心に響く。


大きな音に驚きながらも、子どもたちは静かに待っていた。


雨の音を聞き、感じる時間が、いい。



Hくんは手のひらを何度も空に向けていた。


音だけでなく、手のひらに伝わる感覚で雨を確かめている。




今日2歳の誕生日を迎えたNちゃんは、自分から靴を履き、外へ向かう姿があった。


日に日に、仲間の中に入っていくまでの時間が短くなっている。


ぐんと動き出した姿に、成長の瞬間を見た気がした。



MちゃんやYちゃんは、いつも通りごっこ遊びに夢中。


「雨の日は濡れて嫌じゃないの?」と聞くと、Mちゃんは「嫌じゃないよ」と即答した。



さらに、「雨でも楽しいから!」と。


雨を特別なものとしてではなく、当たり前のものとして楽しんでいる。


そんなMちゃんにいつも勇気をもらっている。





朝はカッパを着たがらなかったHくん。

でも、朝の会が終わったあとに


自分からカッパを着ようとしていた。

誰に言われたわけでもない、自分のタイミング。


そういう時こそ、心が動いている証拠だと思う。


顔が違う。




こちらは朝の会のあと、ひとりでじっと動かないHちゃん。


前回の雨の日は泣き通しだった。


今日は泣いていない。それだけでも、Hちゃんにとっては大きな進歩だと思った。


そっと見守っていると、自分の足で屋根から外へ出た。



帽子をかぶっていないことに気づき、帽子を被る。



雨の中に突入していくと、水を何度もすくってはうつして、集中して遊ぶ姿があった。


気づけば、汚れた手まで水たまりで洗っていた。




汚れを嫌がって泣いていたHちゃんからは、想像できなかった姿。


今日は大きな一歩を踏んだ。


そのはじまりは、やっぱり自分で決めたんだ。





大雨の中で、避難訓練も行った。


(今思うとなかなかスパルタですね笑)




「遊んでいるときに地震が来たらどうする?」


みんなで避難地まで行くといういつものスタイルとは違った試み。


ドキドキしながらも、子どもたちは一所懸命行動した。


「こわい」と言葉にしてくれた子もいた。


Sくんは突然のことに泣いていた。


初めての事で驚いたことだろう。


「地震だー集まれー」

いつもは見守るスタイルのスタッフが突然大声をあげている。


それは驚いて当然だ。




でもその後、自分で気持ちを切り替えて、しっかりと着替えをしていたSくんの姿があった。


その姿に、「ちゃんと自分で乗り越えようとしているんだ」と、成長を感じた。




振り返りの時間。


Mちゃんの話す姿をじーっと見ていたSくん。

そして、初めて「ぼくは〜あそこで〜」と、話したのだ!!



雨にも打たれて、避難訓練にも向き合って、きっとへとへとだったはず。


でも、「伝えたい」という気持ちが、言葉を引き出した。


言いたかった相手が、そこにいた。


聞いてくれる仲間が、いた。





雨の中でも、自分のタイミングで動き出すこまめたち。


それぞれのペースで進んでいる。


今日は、そんな子どもたちの進む力をあちこちで感じる日だったなぁ。



クタクタになるまで、


やり切ったね!!


お疲れ様。

 
 
 

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