すごいよ!
- はな
- 2024年1月22日
- 読了時間: 3分
こんばんは。
「観察する」を大事に。
元特別支援学校教員、スタッフのはなです。
ゴシゴシゴシゴシ ザッザッザッザッ
子どもたちが遊んでいる時間とは思えないような生活音がする・・・。

苔のついた石をたわしで擦り続けるという、なんともシュールな光景だった。
それもこんなに真剣な表情で。笑
たわしを発見したAちゃんによって新たな遊びが広がっていったのだった。
ただ、みんなこれが「たわし」という名前とは知らないようで、聞いても分からないと言っている。
名前は分からなくとも、なんとなく使い方は知っているものなのだなあ。
やらされる掃除はつまらないけれど、こうして自分がやりたいと思えば、遊びになってしまうのだ。

Aちゃんの集中力は凄まじく、全面を綺麗に磨き上げてしまった。
「これちょうだい。」とSくんがAちゃんに尋ねた。
でも、Aちゃんの答えは「今使ってるからだめだよ。」だった。
そこでSくんは「終わったらかして。」と言葉を変えた。

手を出すことも、無理に奪おうとすることも全くなく、待ち続けたSくんだったが・・・
終わる気配がないことを悟ってか、Sくんは積み木をたわしに見立てて遊び始めた。
ナイスアイデア!

大人が介入しなくても、Sくん自身が考えて2人でやりとりして、解決できるのだ。
Sくんの絵本が気になって「見せて。かして。」と懇願していたTくん。
でも、Sくんの返事は「だめだよ!」の一点張り。
そんなやりとりを近くで見ていたNちゃんが
「ホットケーキの絵本ならあるけど、見る?」とTくんに提案してくれた。
さらに、「ホットケーキ(の絵本)だけどいい?」とも言った。
電車の絵本が見たかったTくんの気持ちを考えての言葉だ。

Tくんは目を輝かせて「見せて!」と言った。
「Nが読んであげるからね。ここ座って。」とNちゃん。

Nちゃんの気遣いには驚くばかりだった。
ここでも私は何も介入していない。
子どもたちだけの世界でこんなことが行われているのだ。
Tくん「ほら、火がボーボーになったよ。一緒にみる?」
Rちゃん「うん!」

Tくんが一人で遊んでいたRちゃんを気にしての言葉。
「S、俺がやるよ。危ないから。」とDくん。
「D、ありがとう。助かる〜。」とSちゃん。
大人同士のような自然な助け合いだって、当たり前に行われている。

振り返りの時間。
今日はRちゃんが「どろどろが楽しかった!」と笑顔でみんなに伝えることができた。

振り返りの時間の前、自らずんずんにこのことを話したそうだ。
「伝えたい!」と思えるくらいに、自分の時間を楽しむことができたんだね。
「喋る人は立って言おう」と、ずんずんがそれを伝えただけで、
順番にみんなが立ち上がって自分の話をした。
もうこれだけですごすぎるが、さらに驚くのが

話しているのを見ている子たちがいることだ。
「自分が!自分が!」と話たいお年頃の子たちだが、
こんなにもしっかり聴くことができる。

「2才だし難しいかもしれない」
「難しそうだからやってあげよう」
こまめに来たばかりの頃つい思ってしまうことがあったが、
それは失礼なことだったと今は思う。
「できる」と信じて見守ることの大切さ
より深くみることの大切さ
全部子どもたちが気づかせてくれたこと。
みんなはすごい、すごいよ!
今日も素敵な時間をありがとう。











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