つないで!
- ずんずん

- 5月10日
- 読了時間: 4分
おはようございます。
子どもたちの 「自分でやろうとする意欲・力」を
引き出すサポートをする
元小学校教員の ずんずんです🌱。

草原に ギャル出現!!
いやいや、ちゃいます(笑)。
凛と立つ姿に見えますが
本日 新入隊の
心臓バクバクの Hちゃんでございます。

今朝は この眼鏡をかけてきた。
現実を 「見ないように」するためだろう。
自分のこころが わかり
そんな手段をしてくるんだから
2歳ってたいしたもんだ。
そしてそして!
今日はなんと
こまめ始まって以来の
全員が 2歳の日!!
兄さん、姉さんたちがいないし
新入隊の子はいるし
どうなることやら💦。

あ こっち見てる(笑)。
そう Hちゃんは 眼鏡こそかけているが
その奥で ちゃんと見ている。
聴いている。

朝の会の 呼名時には
手を挙げて 自分がここにいる、ということを
ちゃんと示した。
初回で すごいことだ。

活動が始まると わーっと駆けてゆく
子どもたち。
その中で 駆けてゆかないHくん。
Fちゃんのそばに 寄り添う。

動きの見られないHちゃんが
最初に 自分からアクションを起こしたのは
高いところを 指さしたときだった。
「何 見てるの?」
「葉っぱ 大きい。」
高くそびえる 柿の木を見て言った。
それを聴いていたHくんは
「こっちは ちっちゃい葉っぱだよ。」
と 足元を見て言った。
高いところ 低いところ
大きなものと 小さなもの。
視点が ぐるりと回ったところで
Hちゃんが 少しずつ 動き出した!
子どもって 相手のこころや身体を動かすパワーをもってるんだなぁ。

遠くからでも 見てる見てる。
Fくんも 見てる見てる。

みんなのところへ じりじりと近寄り
お山も登り始める Hちゃん。

うまく登れなくて
自分で考え
木の階段を使って
登ってきた Hちゃん。
それを Hくんが
見てる見てる。

見てる見てる。
自分も 見てる見て・・・

よく見えないから
眼鏡あげちゃってる。
おばあちゃんみたいな 見方してる(笑)。

今日は 2歳全員で まとまって動くことが多い。
今度は
へびいちご狩りに 夢中になる子どもたち。
そこへも ついてくるHちゃん。

みんなのことが 気になってしかたない。
そして していることにも興味津々。
へびいちごをとりながら
「森には おおかみが出るかもしれない。」
そんなことを つぶやきだしたので
(このあと、おおかみじゃないけどアナグマがでました!)
「なにがでてくるかわからないから
よく見ていないとね。
黒い眼鏡から 見える?」
と聞くと そっと外してその違いを感じていた。
しばらく繰り返すと
「持ってて。」
と 眼鏡を手渡してきた。
活動から2時間経っていたので
外してもよくなってきたような時間帯だったのかもしれない。
そして こころもほぐれてきた頃だったのかもしれない。
いずれにせよ
手放せたことで
和らいだよう見えた。
事実 この表情。

朝きたときには
下唇が 血でにじむほど
ぎゅっと 噛んでいた。
それが やわらかくなった。

ヘリコプターが飛んできて
みんなで見たときも
まぶしさで 目を覆っていた。
そのまんまの目で見たからだね。
このときには サングラス必要だったかもね!
人生とは 皮肉なものです(笑)。

たんぽぽの綿毛を
顔の半分以上 口を開けて
吹き飛ばすダイナミックさが出てきたり

目の周りにまとわりつく虫がいやだと 言えば

Aちゃんが
「嫌だよね。」と共感してくれて
追い払ってくれたり
初回なのに
なんと 一番手で
振り返りを 堂々と 言えたり!!
(お山に登るのが楽しかった、と言ってました。)
たくさんの ドキドキバクバク体験をしたので
振り返りを言って 安心したのか

秒で 寝ました(笑)。

最後のあいさつも
泣き出してしまう Hちゃんに
両隣で 手を出したり 声を掛けたり。
「Hちゃんに つないで!」
「つなご!」
今日から なかまだよ!
つないでくれたら 守るからね!
そんなこころが 聴こえてくるような
声かけだった。
これが 2歳の世界なのだ。
あたしたちがいなくても
成立する世界。
相手を想いやる世界観を
見せてもらったよ。
おだやかな 一日。
しあわせな 一日をありがとう。








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