ひとつになるとき
- はな
- 6月5日
- 読了時間: 3分
更新日:6月6日
こんばんは。
スタッフのはなです。

お隣のNちゃんの手を借りて、お返事をしようとしていたKくん。
一人ではまだ恥ずかしいけれど、仲間の力を借りればできるかも?!
まだ慣れない環境の中で、大人に頼るのではなくて、小さな仲間のことを頼るその姿が愛おしい。

まあるくなあれをするときも、Nちゃんを誘っていたKくん。
好きなのかい♡
1歳児同士でも手を繋ぎあって、順調にまあるくなあれが始まるかと思いきや・・・
なかなかそんなスムーズにいかないのがこまめだ。

最初は目的をもってみんなで集まっているが、
だんだんと「あれやりたい!」「あれ楽しそう!」と遊びに出かけてしまう。
連れ戻しに行ったと思えば、遊びに加わってしまい、
一人帰ってきたかと思えば、また一人別の場所へ・・・
ミイラ取りがミイラになり、ミイラが増えていく現象を眺める。笑
早く遊びたい気持ちもよく分かるので、大人が動いた方がいいかな?
と悩んでしまうのだが、
そんなことを考えて見ていると、

最年長たちが動いた。
彼らの目的は、「まあるくなあれをすること」ただそれだけなので、
問答無用に連れ去られる後輩たち。

「引っ張らないでよ!」「遊んでいたのになんでよ!」
そんな被害者のような顔をして連れ去られるのを見ていると一瞬かわいそうに思えてくるが、
怯まずに、目的を見失わない先輩たちは強い。
さらに、泣きじゃくって戻ってくるとそこには別の仲間たちが待っている。

純粋に可愛いという気持ちが、優しい手つきになり
Iくんの気持ちも落ち着いていく。

「何か声かけたほうがいいかな?」と悩んでいると
その間に子どもたちは行動している。
手や目はなぜこんなにも優しさが滲み出るのだろうか。
時間はかかるけど、やっぱり子どもたちの気持ちが一つになるのを待つことこそが
自分にできることなのだなあと、再認識。

必ず、一つになる瞬間はあるんだ。
ようやくみんなの心と体が一つになって始まった朝だった。
ようやく始まった活動だったけれど、そこからも一筋縄ではいかないのが子どもたちの世界。

遠くのおままごとコーナーからお水を運んできて、自分で水溜まりを作ったHくん。
他の子が遊ぶのはどうしても嫌な様子。

Iくんは、やりたいのにダメと言われる現実に、泣いて、
どうしようもない気持ちを相手にぶつけて。
なんだか気持ちがぶつかってばかりでどこかぎくしゃくしているような雰囲気に。
それでもやっぱり、時間は流れる。
気づいたら、泣き声が響いていた小さな水溜りが
ドロドロの笑、憩いの場になっていた。

「一緒にやろう」とHくん。

「もう一人入るんじゃない?」とKくんが潤滑油のような役割も果たしてくれた。
振り返りの時間、
「今日のこまめはどうだった?」と問われると


にこりと笑顔で返した1歳の2人。

Sくんは、遊んだ方を指差して「あっち!」と話した。
その顔も充実感に溢れたいい顔をしていた。
この子たちの表情と言葉に全て詰まっているなあと感じた出来事だった。
気持ちがバラバラな時間もあったけれど、その都度気持ちをぶつけ合って、一つになる瞬間があって。

その渦中にいなくても、そんな空気を感じて、見て、学んでみんなで創り上げていくこまめなのだね。








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