まねすることから
- はな
- 2月27日
- 読了時間: 3分
こんばんは。
「観察する」を大事に。
元特別支援学校教員、スタッフのはなです。
「あなたのことが大好きです♡」と、目が言っている。笑
もう目にハートが見えてくるくらいに、Tくんのことが大好きなSMくん。

でも、それと同時にSMくんのことが大好きなTくんがいる。
「SMくーん♡SMくんの好きなパウパトロールの紙、今日も持ってきたからねん♡」とTくん。

・・・カップルか!
本物の家族のような、兄弟のような、そんな「愛」を感じる今日この頃。
まあるくなあれの時には、輪の外にいたSMくんに気づいてSIくんが歩み寄ってくれた。
さっきまで泣いていたはずのSMくんの表情をみると、笑っている。

SMくんは嬉しいんだ。本当は誰かが来てくれることを待っていたのかもしれない。
スタッフが促してもなかなかほぐれない心を、子どもたちは一瞬でほぐしてしまうのだなあ。
朝の挨拶を終えると、さっさと靴を履き終えた子たちが焚き火の準備を始めていた。
Hくんが蓋を開けると、Yくんが蓋の置き場に先回り。
「Y、ありがとう!」とHくん。

いつもは横の通路を通って、運んでいた蓋を、
今日は下から上へとダイレクトにパス。初めて見た光景だった。
上に人員が必要だと感じた他の仲間たちも駆け寄る。
見事な連携プレーだった。

これが、3・4歳だけで行われているから驚きの世界だ。
でも、2歳だって負けていない!
蓋の準備が終わると、HSくんがバケツを持ってきたではないか。

前々回は蓋に手をかけ、前回はなんと蓋を開けたというHSくん。
そして今日はバケツまでたどり着いた。
これまで観察していたことを、自分のペースでアウトプットし始めている時なのだ。
SOくんも、自分から落ち葉を集めてきた。

SMくんも、落ち葉をせっせと運び入れていた。

最近先輩たちがやっていたこの連携プレーに、しっかりと2歳たちも参加しているとは驚いた。
見ていないようで笑、見ていたのだ。
学びは、まねをすることから。
「学ぶ」は「まねぶ」。
Yちゃんがこんなに長い棒を持っているのを初めて見た。
お互い小さな体に長い棒が不釣り合いだが笑、上手に遊んでいる。

でも、よく見るとYちゃんはSちゃんと一緒だ。
最近マブダチのこの2人が揃ったら、いつもは持てないような棒だって扱えちゃうのだ。
子どもたちを見ていると、持っている棒の太さや長さに心情が現れるから面白い。

「S、沢に入る!」と言うと、「Yも入る!」と2人で沢へやってきたという。

仲良くなるとどちらかが全部まねをしたり、2人の世界にどっぷり浸かったりすることがあるが、
これも自分を知っていくための過程なのかもしれないな、と思う。
まねをして、自分のものにして、その上でどう表現していくかは自分で考える。
その繰り返しの中の、一部にすぎないのだろうなあ。
焚き火の近くで遊んでいたとき、沢から泣き声がした。
すると、Yくんが「見にいこっか!」と言って、現場へ走っていった。
「心配してきてくれたの?」と聞くと力強く「うん」とYくんは答えた。

まだ上手く話せずに、じっと観察していた時期を超えて、
言葉も行動も大きく変化しているYくん。
卒こまするしないに関わらず、この時期のこまめたちの成長は急すぎる。
季節や気温と比例するかのように、冬に蓄えたエネルギーを解放する時期になってきた。

2月ももう終わる。
1日を大事に、大事にしていかないとね。
今日も素敵な時間をありがとう。
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