アウトプット
- はな
- 2024年12月10日
- 読了時間: 3分
こんばんは。
「観察する」を大事に。
元特別支援学校教員、スタッフのはなです。
大きな炎を見つめる真剣な眼差し。

こちらも。

火をつける前はかなり接近して棒や壁面に触っていたYOくんも、火がつくと自然と後退りしていた。
誰も教えなくても、炎の怖さを肌で感じたのだろう。
怖さもあるが、見つめてしまう。火って面白い。
焚き火やろう!という声があがり、今日もやることになった。
注意することがいくつかあるが、Hくんが説明してくれた。
「ここも、ここも、ここも、危ない(熱い)」と簡潔に述べる。
危ないことも分かった上での「やりたい」なのだ。
きちんと約束が分かって守れれば、幼児でも焚き火をすることがでるんだ。

例年は、朝の寒さに耐えかねたスタッフが先に火をつけていたが、今年は朝落ち着いて朝の会をすることを優先していたため、火はつけていない。
ゼロスタートの焚き火なので、必要なものを揃えるところから。
「もし火事になったら、どうしよう?」の問いに
「消防車!」「ホース!」・・・と子どもたちは考える。
「お水がいるね!」
となったとき、全員が動き出した。

ザックのある場所へ走っていき、お水を飲んだYちゃん
洗面器を用意して水道に並んだZくん
バケツに水を張ったAちゃん
確かにどれも「お水!」だ。
ZくんやYちゃんは焚き火初心者だ。
だが、それぞれが「お水が必要だ」と言うことを自分で考えて行動に起こしたのだなあ。

冒頭写真で、真剣な眼差しを向けていたYKくんは、初めての焚き火だったがよく動いていた。
枝を拾って、折って、火に入れて。
周りの子たちがやることをよく見て、すぐに行動に起こしていた。

長い棒も、「ぽっきんしてくれる?」とKくんに頼んで、コミュニケーションを図っていた。
これまで、何かと「観察」が多かったYKくんだが、今日はいつものYKくんよりも積極的だ。
思えば朝から違っていた。
大好きな両親と来て離れがたくなるのかと思いきや、一度も振り返らずに小屋にイン!
ママパパの方が寂しいくらいに・・・

朝の会が終わっ小屋の外へ出ると、みんなが靴の脱ぎ履きに使ったシートを自ら「畳むよ」と名乗り出てくれた。

仲間が泣いていたら、すぐに駆けつけて様子を把握して・・・

お昼の後も、Rくんの片付けを手伝う姿があった。
「もっと小さく畳んで」とシートを小さくするようにアドバイスしたり、「全部出すよ!」とザックの中身を全部出してからシートを入れることを提案しながら手伝ってくれた。

シートを小さくすることも、中身を全部出すことも、実はRくんのことを手伝う前にYKくんが私と一緒にやったことだったのだ。
それをすぐに仲間にアウトプットしていたのだ。

トラブルの仲裁にもすぐに入ってくれたYKくん。
「嫌な時はやめてって言っていいんだよ」と仲間に伝える姿に感動してしまった。
これもYKくんがこれまで言われてきた言葉だ。
嫌なことがあったときに、気持ちを言えずに静かに涙を流すYKくんだったが、それを乗り越えた証拠の言葉だったのだろう。
今日はYKくんのインプットしてきたことが、溢れ出てきた日だった。
YKくんのように、じっくりゆっくり溜めて、溜めて、それをいっぺんに出す子もいれば、
溜めて、すぐに出して、を繰り返す子もいる。
共通しているのは、インプットしたことは必ず出せるということ。

色々な方面のアウトプットが出始めてきている今日この頃。
そんな姿を見られる毎日は、とても楽しいです。

今日も素敵な時間をありがとう。








コメント