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伝わるまで

  • 執筆者の写真: はな
    はな
  • 2024年9月13日
  • 読了時間: 3分

こんばんは。


「観察する」を大事に。


元特別支援学校教員、スタッフのはなです。







「Iちゃんが手伝うよ!」


遊んでいて、支度が遅くなってしまったEちゃんに駆け寄ったIちゃんの顔は真剣だ。

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水筒をしたまで押し込むところまでをIちゃんは手伝い、すぐにEちゃんに「はい」とバトンタッチ。


Eちゃんは仕上げにチャックをし、それをちゃんは見届けて「できたねー!」と拍手する。


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自分だけの気持ちで全部を手伝うのではなくて、EちゃんができそうなところはEちゃんにやらせてあげるという、Iちゃんなりの相手を想った行動なのだと受け取った。







みんなで進んでいる途中、Tくんが振り返り、最後尾を歩いていた仲間に声をかけた。


「Sー、みんなといるんだよ。」と。


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「みんなで」や「一人にならない」などとよく伝えているが、


「みんなといる」という言葉はあまり言ったことがない。


不思議とあったかい響きになるんだね。





後ろでゆっくりゆっくり歩みを進める2歳の子たちも頑張っている。


大したことない段差に見えるこの縁石も、この子たちにとっては自分の膝丈くらいあるのだ。


段差を目の当たりにして立ち止まって困っていたYくんがいたが・・・

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後からきたSくんが座って降りるのを見て、すぐにYくんもまねして降りることができた。


この些細な段差一つとっても、体の使い方を鍛えられる場なのだなあ。


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登る時もそう。これだけ足を上げていたのだねえ。

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傾き加減が同じ♡



並木道に出て遊んでいると、Sちゃんが持っていた草が欲しくてEちゃんが無言で奪っていた場面に遭遇した。


Eちゃんはちゃんとお話できることを知っているので、私は間に入って話をしようとした。


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すると、Eちゃんは自分のやったことがよくなかったと気づき、もう一度Sちゃんに草を返して「かして。」と伝えていた。


もちろん、私の顔を見て気づいたのもあったようだったが、


自分でやり直しただと!?驚いた。



Sちゃんも、奪われた時には泣いて何も言えなかったが、今回は「だーめだよ」と伝えることができた。


Eちゃんが言葉で伝えたことで、Sちゃんも言葉で返すことができたのだ。


泣いたり、無言で訴えたりするやり方は、双方が気持ちよくなれない。


きちんとコミュニケーションできたときには、お互いがスッキリできるのだなあ。







そういえば、移動中こんなこともあった。


みんなで手を繋いで歩いて、誰かが転べばみんなで転んで大笑い。


楽しくて楽しくて仕方ない・・・


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HくんはSI くんと手を繋いでまだまだ遊びたいが、SIくんはもうやめてほしい


そんな時、SIくんは「だめ!やめて!」とHくんに伝えた。


だが、楽しくて興奮していたHくんはなかなか気づかない。


それでもSI くんは「やだ!やだ!やめて!」と諦めずに伝え続けた。




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そこでようやく気づいたHくんは、「そうか、嫌だったのか」といったような顔をして、引いた。


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SIくんは泣きそうな顔をしながらも、伝わるまで言い続けたのだ。


途中で泣いてしまったらはっきりと意図は伝わらなかったかもしれない。


思ったことは、相手に伝わるまで言い続ける。


この姿勢が大切なのだ。






自分で決めたことは、最後までやり通す。


思ったことは、相手に届くまで伝え続ける。


大人も子どもも、大事なこと。


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最後までやり抜くことは、自分の言動に責任をもつこと!


一つ一つの積み重ねだなあ。


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今日も素敵な時間をありがとう。


 
 
 

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