優しい瞳と成長する男
- 菜緒 小沢
- 6月30日
- 読了時間: 3分
こんにちは
スタッフのドドリです。
毎日暑いですね。
こまめベースではセミが鳴いています。
そんな暑い朝
暑さにやられている子ども達は、なかなか朝の会でのまぁるくなぁれが始まらない。
早く遊びたい!
とどこかへ行ってしまう子が何人かいる・・・

そんな中、最年長のH君はふらつく仲間を追いかけみんなの輪の中に入れると

「早く輪を閉めて!」
と他の子たちへ協力を要請!

しかしそれでも輪から出て行ってしまう子がいる。
H君は「早くまぁるくなぁれやろうよ!」
と声をかける。
そして立ち上がったのはS君
S君もH君と一緒になってどこかへ行ってしまう子を追いかけて輪の中に連れていく。

H君の姿を見て、
確実にお兄さんに成長しているS君の姿があった。
無事まぁるくなれが終わると
「協力してできたね!」
とH君の口から出た。
遊びに行きたい子も気持ちを抑えてやるべきことをやった。
遊びに行った子が戻ってくるとサッと輪を作ってくれた子たちがいた。
そしてH君と一緒に遊びに行ってしまった子を連れてきてくれたS君がいた。
全員で成し遂げたことなんだね。
「自分が!」ではなく「みんなでできた」と周りを認めているH君も流石だ。
年長者だからって威張ったりしない。
成長したS君
そしてF君
実は今日で卒こまめでした。
S君今日が最後だと理解して
今朝のような成長した姿を見せてくれたのかも。
他にも着替えの時は自分で上手くできないと
「できないできない」
と泣いていた。
スタッフが「手伝ってって言ってくれたら手伝うよ」
と何度も伝えてきましたが
自分でやりたいけどできない悔しさから涙が先に出ていた。
しかし前回のこまめで
「手伝って。S手伝ってって言えるよ。」
とスタッフに言ってきた。
そして今日は
着替えが上手くいかない他の子に
「手伝ってって言えばいいんだよ。」
と声をかけていた。
その葛藤を乗り越えたSだから説得力のある言葉。
悔しい気持ちがわかるから
教えてあげたくなるんだね。
子どもの成長ってスピードが速い。

F君も最後の日とわかってなのか今日はスタッフや仲良しの子に寄り添って過ごしていた。
Hちゃんが淡竹を取り、近くに置いていると
HS君がHちゃんの物とは知らずに拾ってどこかに行ってしまう。
取られた!と思ったHちゃんはその場で大きな声で泣きだす。
するとすかさずF君がHちゃんに近寄り心配そうに顔をのぞき込む。

F君はいつもそうやって泣いている子を見つけると静かに隣に立ち顔をのぞき込む。
そうして泣き止むまで近くにいてあげる。
今日はN君も来て二人でNちゃんの頭をよしよしと撫でてあげていた。

なんて優しいんだ。
それでも泣き止まないHちゃん。
「H君はHちゃんの淡竹だと知らないで取っていったと思うよ。自分のだってお話してきたらどう?」
と声をかけるが首を横にする。
その時H君が使っていた淡竹を手放し、どこかへ行ってしまった。
F君は
「あるよ」
と淡竹を指さし、Hちゃんに教えてあげるが、Hちゃんは淡竹を拾わずに泣いている。

淡竹を返してほしかったわけではなく、取られた時の驚きが消えないのかもしれない。
F君は泣き止まないHちゃんにどうしたらよいのかわからず、ただそばにいた。
しかし一緒におままごとを始めると次第に笑顔になるHちゃん。

F君も楽しそう。
泣いている友達を見て元気づけようとF君が試行錯誤してくれた。
最後は切り替えるきっかけをあたえて二人とも楽しく過ごせた。
最後までお友達の涙に向き合えるF君
本当に素晴らしいです。
S君もF君も
こまめでたくさん成長して
優しくてかっこいいお兄さんになりました。


こまめで過ごした日々が
二人の人生にとって強く生き抜ける力になってくれたらと思います。









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