助けられながら
- はな
- 4月22日
- 読了時間: 2分
こんばんは。
スタッフのはなです。

「ぎったんばっこん!」
昨日していた遊びの続きだそうだ。

連日こまめのYくんが動き出すと、
気づいたら今日のメンバー7人が集合!
それぞれに遊びを楽しんでいても、どこからでもみんなの様子が見守れるこの環境になって、
こんな風に集合することが増えたなあと感じる。
私たちも安全面での見守りやすさはアップしたが、子どもたちも全体を見渡せるようになっていたんだ。
今日の朝の会での出来事。
朝の会が終わり、まあるくなあれをしようと輪になるも
始められない・・・

「ふえーん」
泣き声がする方を全員が見ている。
Hくんもこちらを見ている。笑
そう、Hくんが輪に入っていないのだ。
待ってみたが、状況はそのままで、誰も動かない。
・・・ように見えただけ。
心は動いていて、頭でたくさん考えていたことが後からわかった。

MちゃんがYちゃんと何か相談しているけれど、なかなか動き出せず、というように見えたので
「何か考えていることがあるの?」と聞いてみると
大きく頷いた後、「Yちゃんと一緒に助けに行ってくる!」と宣言して走っていった。

今のMちゃんには背中を押してくれる人と一緒に歩き出す人が必要だったようだが、
この後のMちゃんは最後まで目的を果たそうと行動し続けたのだ。

そんな熱意が伝わってきたのだろうか。
そしてそんな様子を遠くで見守っていたSくんが
一歩、二歩と近づいていったのだ。

最近、泣いている子がいるとじっと心配そうに見つめていることの多いSくんだが、
今日はMちゃんとYちゃんに近づいていった。
何かできることはないだろうか・・・
そんな風に考えての行動だったのだろうか。
1年前は泣き声を響き渡らせる側だったのに、今やあの時と反対の世界にいるのだ。

さらに、そんなSくんの姿を見て今度はFくんも動いたのだ。
SくんもFくんも、近づいただけで何か話したり行動したりしたわけではなかったが、
その一歩がきっと相手に伝わっているはずだ。
身体からよく伝わってくるんだ。

子どもたちを見ていると、
ずっと助けてもらいっぱなし、ずっと助けてあげている側の子はいない。
助けられて成長し、それを誰かに返す時が必ずやってくることを何度も目のあたりにしている。

だから大丈夫。
いっぱい泣いて、怒って、困って、今は助けて貰えばいい。
たくさん助けられながら、大きくなっていく。
ゆっくりゆっくり行こうね!

Comments