増える 引き出し
- ずんずん

- 6月27日
- 読了時間: 3分
こんばんは。
子どもたちの 「自分でやろうとする意欲・力」を
引き出すサポートをする
元小学校教員の ずんずんです🌱。

みんな Hくんを見てる。
でも みんなの表情。
なんだか ものものしい雰囲気。
なにがあったのかと言うと・・・。

みんなが集まっていたところへ
楽しそう!なにしてるのかな?と
あとから来たHくん。
台の上にものってみたいけど
みんな じゃまだよ!!
そんなせりふはまったく聞けず(笑)
でも そういう意図で
そこにいた人々を 次々につかみかかり
行く手を阻むものは 成敗する!とばかりに
力づくで 無言で押しのけようとしていた。

いきなり押されて頭にきたAちゃんは
やり返す。
やり返すと やり返される。
そんな攻防戦を
延々と繰り返す。
ふたりに ことばはない。
最後の 一押しで
Aちゃんは 地面にたたきつけられた。

大泣きのAちゃん。
近くにいた子たちは
さっとAちゃんを囲む。
MちゃんやHくんは
水筒を渡して 気持ちを落ち着かせようとしていた。

その向こうで
じゃまする相手がいなくなり
台をひとりじできた Hくん。
でも
突っ伏してるね。
楽しいことだとはりきってあがったのに
楽しくなさそう。
そのあとでの 冒頭の写真。
みんなHくんに 怒っていた。
そんな雰囲気で 楽しめるはずもない。
自分もすっきりしない。
そうやって Hくんは
その場で得た 気持ちを
学びに変えていくんだろう。
ただ乱暴なわけじゃない。
ことばが 足りなかっただけ。

現に 今日は
友だちを助ける場面を 見た。
朝だって
初めて 泣かずに来た。
笑顔で 母とバイバイした。
いろんなことを 乗り越えている。
台にのぼりたかったときは
できる方法が
それしかなかっただけ。
人は 引き出しを
増やしていく 学びを
日々しているんだなぁと
子どもたちを見ていて つくづく思う。

最近 友だちを
よく助けてくれている Mちゃんもそうだ。
もじもじしていて
自分を表現するのが苦手だった。
それが今では 別人に!
転んだ弟には
「水 飲みな。」
「あぁ すっきりした顔になったね。」
「おいしいんだね。」

Aちゃんが 靴下で遊んでいると
「ガラスもあるし 刺さると大変だよ。」
「自分で靴履きな。」
履いてから 遊び場所に戻ってきな、
とばかりに
離れたところへ 抱きかかえて置いてくる(笑)。
そして みなさんお気づきだろうか、
だれか 泣いていたり困っていたりする
すぐそばに
Hくんが いるのを。

Aちゃんが 靴を履いている間
ちょうど 目の高さに
出ていた 枝があったので
上部をつかんでいたら
Hくんが「Hちゃんやるよ!」
と代わってくれた。
目はしっかりと
Aちゃんを見て。

みんな それぞれのペースで
歩いている。
ゆっくりゆっくりのときに
わたしたち おとなは
イライラしたり
がっかりしたり
めそめそしたり。

待つのって 大変。
根気がいる。
でも
「この子なら できる!」って
思えるこころが あるんなら
いつか 必ず 実現する。


子どもたちと
親御さんちの
笑顔が増えますように🌱。








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