大好きだから
- はな
- 3月6日
- 読了時間: 3分
こんばんは。
「観察する」を大事に。
元特別支援学校教員、スタッフのはなです。
小屋の中で朝の会を始めていたが、外から大きな泣き声が聞こえていた。
外ではこんな世界が広がっていたのだね。笑

まだ2歳の二人だ。やっぱり朝の別れは寂しいよね。
先に小屋に入ったのは入ったのはSくんだった。
残ったYちゃんは「(こまめ)行かない」と言っていたそうだ。
写真からも、よく分かる。背中に書いてある。笑
でも、そんな気分の日もあるよね。
朝の会ではいつも通り今日の人数を数えた。
「8人!」

すると、Zくんが「8人じゃないよ」と小屋の入り口の方を気にしながら言った。
中からは死角になっていてYちゃんの姿は見えなかったが、Yちゃんの靴に気づいていたのだそうだ。

「こまめやるか聞いたら、行かないって言うから、Yちゃんは今外にいるんだ。」というずんずんの話を、みんなは真剣に聞いていた。
「1人はダメだよね」YSくんが言った。

「一人にならない」「みんなで心を一つにしてから、こまめを始める」
いつも大事にしていることだ。
そのうち、みんなが立ち上がり、小屋の入り口へと集まった。
だが、ドアは閉めらて、みんな戻ってしまった。

残ったのはSIくん一人。ドアを開けたがっていたのを知っている。
ずんずんが「ドア、開けようとしていたよね。開けないの?」と聞くと
間髪入れずに、当たり前の表情で
「みんなであけたいんだよ」
と言ったSIくんの目は本物だった・・・。

外に出ると、みんながYちゃんの周りを囲んだ。
それぞれの方法で、Yちゃんに関わって・・・




それでもなかなかYちゃんは動かない。
そして、やっぱり2歳、3歳のこまめたち。
目的を見失って、遊び出す子もいる。
そりゃ当然か、と思ったけど
こうして仲間を気にして出てくることが、そもそもすごいことだと、
後でずんずんと話していて気づいた。
この子たちのレベルの高さに感覚が狂ってしまうのだ。笑

そんな中でも、ぶれなかったのはやはりSIくんだった。
「みんなと話したいんだよ」
「心一つにやりたいんだよ」
SIくんから出た言葉。
小屋に入り、YちゃんはSIくんの言葉をしっかり心で聴いていた。
だから、こまめやる?の質問にこくりと頷いた。

それを見たSIくんの顔。

最後まで、自分の言動に責任をもってやり通したSIくんの姿に感動してしまった出来事だったなあ。
振り返りの時間、どうしてみんなでやりたいと言っていたのか聞かれると
「みんなが大好きだからだよ」
と、照れることなく真っ直ぐ答えたSIくん。

みんなの前でも、照れることなく言うその言葉は真っ直ぐで美しかった。
心からの言葉だということが伝わってきたよ。

今日登った山の斜面。

3歳以上の子たちが全員が頂上まで行き、2歳たちは下の方で断念したのだった。
下界で戯れる2歳ズ♡

見事に分かれていて面白かったなあ。
2歳から3歳の1年は大きい。
そして、3歳はなんでもできる!
こまめでは3歳のリーダーたちが輝く場所だ。
そりゃ感覚が狂うわけだよ。

こまめに入隊し、2歳から社会生活を学んでいるこまめたち。
最初は助けられてばかりだった子が、そのうち自分よりも小さな子を気にかけるようになり
大好きな仲間ができて、卒こましていく。
卒こまは寂しいけど、
大好きな仲間に囲まれながら日々を過ごして、次のステップへ向かうことができるのなら、
こんなに幸せなことはないね。
SIくんが大好きなこまめの仲間たちのことが、
私も大好きだよ!
今日も素敵な時間をありがとう。
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