未来へ 向き合う
- ずんずん

- 4月24日
- 読了時間: 4分
こんばんは。
子どもたちが 「自分でやろうとする意欲・力」を
引き出すサポートをする
元小学校教員の ずんずんです🌱。

雨の日に 映える
黄!赤!黄!黄!赤!
2色しかない世界(笑)。

今日は 久々の雨。
晴れの日の 過ごし方とは
朝から 少し変わってくる。
朝の会は 小屋の中で。
今日も ほとんどが2歳の参加者。
それでも ひとつずつ ことばで伝える。
靴は脱いで ここへ、
水筒はザックから出して かごへ。
ザックは 小屋の中へ。
一連の作業を ことばだけで伝えるも
自分で やってみせる2歳たち。

どうしてできるのか、
それは 「やる!」
と決めたから。
ただその 気持ちが 向かわせるだけ。
人の行動性は 気持ちや考えが優位にあり
そこから すべてつながっている。

朝 泣きじゃくっていた Aちゃんも
切り替えて 小屋に入った。
「おはよう!」と 笑顔で言いながら。

朝のあいさつ まるくなれ、のときに
みんなで 手をつなぐのだが
手を出さないAちゃんが いた。
そのとき 気持ちの切り替えに時間がかかっていたKくんを見て
「気持ち悪い。」と言った。
「Kくんは 気持ちが 整ってないんだね。」という 意味のようだった。
そうか こちらとしても 全員の気持ちがそろってないから
手をつなげないのか、と
あたしも はなちゃんも納得した。
隣のIくんも さっきまで泣きじゃくっていたのに
Kくんの背中をさすっている。
他の子たちも 待っている。
そこから 動かず 静かに待っている。
2歳ならば こういう時間に
動き回ったり 遊び始めたりすることもあろう。
でも みんな待っている。
こういうときに 2歳の 真の強さや あったかさを
感じずにはいられない。
Kくんの 気持ちを待って
全員で 朝の会を始められて 活動スタート。

が それでも 今日は泣きまくっているKくん。
大声が 草原に響き渡る。
そんな中 大好きなおままごとを 楽しむ2歳たち。
でも あるとき ふと 言った。
「Kくん 泣いてるね。」と Yちゃん。
「泣いてるね。」と それに共感して こたえるHくん。
おもしろいことに ふたりはおままごとをしながら
目線は 手元を見ながら
会話しているのである。
なんか おとなみたい(笑)。
でも 聴いてたんだ、と思った。
この子たちは 気にしていないようで
すごく 気にしている。
なかまを 想っている。
この会話のあと
Yちゃんは 言った。
「スープ持って いこっか。」

行った先では
他の子たちも 「ママに会いたいの?」
などと Kくんの顔をのぞきこみながら
心配してくれていたそうだ。

泣いているKくんは 4歳。
それ以外の子たちは みんな2歳。
年齢関係なく
だれかが 困っていたら
手を差し伸べるのが 世界共通の思い遣り。
Aちゃんが言った 「気持ち悪い」が
すごく しみてくる。
だれもが しあわせでないと
なんだか 気持ちが落ち着かない、ということなんだろうなぁ。
子どもの感覚って すごく繊細だ。

Kくんの 泣き方は
わたしたち おとなに訴えかけるものだった。
「なんとかしてよ!」
その気持ちには 共感できる、ということは伝え
でも その気持ちを
「どうにかする」
ということは 残念ながらできない、
自分で 解決していくしかないんだ、
ということを 伝えた。
あたしも はなちゃんも
別々のところで
同じ回答をしていたようで
Kくんも ひとりになるしかなかったのだと思う。
4歳に対して 過酷な試練だったとは 思う。
でも Kくんは これを 繰り返している。
人は 繰り返しながら
学んでいる。
現に 自分で考えて行動することも
増えている。
だから そこまでを見越して
わたしたちは 見る。
本人にとっては 残酷に感じるかもしれないけど
それが あたしたちから
Kくんへの 想い。
今 の対処法じゃなくて
未来へつながる
向き合い方。
Kくんは まだそこに直面しきれず
寝た。

でも 何度でも やる。
それでいいと 思う。
繰り返しながら
気づき 見えてくるものはあるから。
それを 待ちたいと思う。








コメント