雨 やんだ
- ずんずん

- 6月25日
- 読了時間: 3分
こんばんは。
子どもたちの 「自分でやろうとする意欲・力」を
引き出すサポートをする
元小学校教員の ずんずんです🌱。

ザザザザー―――☔。
こんなに降るって言ってたっけ??
そっか、忘れてたけど まだ梅雨の最中だった。
まぁ 毎日のことだから
そのまま受け入れる。
それにしても
今日は 晴れたり降ったりと
忙しい天気だった。
強い雨がしたたり
顔を何度もぬぐうAちゃん。
それでも ホースリールの運転は止めない。
前進するのみなのだ。

もう少しで完成する
ひさし。
ずん父が ちょこちょこ来ては
作業してくれているのだが
ようやく 波板をのせるところまできた。
それにいち早く気づいたHくん。
「わーー!これが雨を支えてくれてる!!」
支える、かぁ。
なんとも すてきな 響きだなぁ。

そんな安全地帯に ひとり、ふたり・・・
雨が激しくなってくるから
子どもたちも
自分の身を守る方法を とっている。
その中の 緑色のかっぱの Sくん。
雨が降ると いつも足が止まってしまう。
よく 「雨やだ。」とも言っていた。
わたしたちも ひさしから出てくるには
少し時間がかかるかな、と思っていたけど
Sくんのペースで 進めばいっか、とも思い
そこまで 気にせずにいた。

すると あれ?
案外 早く出てきた。
でもなんだか 顔はこわばっている様子。
よきよき。
昨日とは違う自分に ハローなのだから。

そのうちまた 雨!
しかも つよ!!(笑)
(雨がこんなに写真に写るとは!!)築山の上にいたら 降ってきたものだから
そのまま かたまる Sくん。
あれ でも手を広げて
上に向けて かざしている。
「雨、すごいね。」
「雨、やだ。」
感じているというか
もうその態勢から 動けない、動きたくない、
というポージングだったのかも。。
「びちゃびちゃが やなの。」
とも言っていた。
濡れて ぐちゃぐちゃになったり
べとべとになるのが
感覚的に 嫌なんだろうなぁ。
さっぱりしないもんね、わかるよ。
でも はなちゃんには
「濡れても 着替えればいいよね。」
と言っていたそうだ。
そんな発言をしたのは初めて。
三歩進んで 二歩下がる、
とは 聞くけれど
結果 一歩進んでるってわけだね。
よきよき。
そんなやりとりをしているうちに
なんと 青空が!

その先を じーっと見つめていたSくん。

何を考えていたんだろう。
かっぱを着ていると 暑いくらいになってきたので
脱ぐと なんだか 軽くなった気分!

軽い足取りで
さっきと同じ場所へ向かう Sくん。
手まで 振って(笑)。
Sくんの心も 晴れ晴れしてきたんだね。

最近すっかり お兄さんの顔になって
1歳のKくんからも 慕われている。
手をつなぐ場面で つながない、と
拒否しているKくんのに
「やったことないの?」
とやさしく 伝える。
その顔は 本当に柔和で
こころからの ことばだということがわかる。
今までは よく泣いていたSくん。
ここのところは 目をキラキラさせてやって来る。
Sくんは 向き合っている。
人は 向き合うことの
連続なのかもしれない。

Sくんは 今月末で
卒こまする。
帰り際に
そんな話を Sくん母としていたら
「もっと (こまめで)遊びたかった。」
と言った。
今日の続き、で言っているわけじゃなく
こまめを卒業することがわかっていて
ここでもっと 遊びたかったんだ、
という意味だった。(Sくん母が確認してくれた。)
卒こまを前に
Sくんは 目の前にあるものに
ひとり 向き合っていたのかもしれない。
子どもって
けなげだなぁ。
愛おしいよ。

雨、やんだね。








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