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最後の雨

こんばんは。


子どもたちの 「自分でやろうとする意欲・力」を


引き出すサポートをする


元小学校教員の ずんずんです😊。


「最後の雨」(えぇ歌)といえば


中西圭三ですね。


と思ったら 「中西保志」の方でした。


未だに 違いがわかりません。

あはは あははーー!!


泥だまりの中を


駆け行く 子どもたち。


そののち

ビシャッッ!!!


オーーノー――!!!

びっくりしたよね 泣くよね。


そんな気持ちを察してか


集まって 気にかけてくれるなかまたち。


みんなの気持ちは


いつだって ひとつみたい。

「あーーー!晴れてきたよ~!!」


さっきまで 強く降っていた雨が


しばし やんだ。

空の変化に


鋭く気づく 子どもたち。


辺りが明るくなると


心まで ふわっと軽くなる気がする。


軽くなると

駆けだす(笑)。


しかも 沢へ向かって まっしぐら!

さっき 泥で汚れたWちゃんも


沢に入れば 自然の お洗濯。


きれいになったところで


また雨が降り出した。


石垣を 登っていく。

どこに足がかかるか 


右岸、左岸


石の場所を変えて、


いろいろ試してみる。


この 「いろいろ試す」


が できることが まずすばらしい。


ひとつだけ


1回だけやって


「できない~。」


「手伝ってぇ~。」


が多かった 1年前。


今のWちゃんは 試行錯誤して


「ここが 階段みたいだから


 登れそう。」


と 自分で登る場所を決めて


やりきった。


そのとき 沢に落ちていた 貝。

ほしいと言ったので


石垣を登ったあとに Wちゃんにあげると


目を見開いて 喜んでいた。


のだが。

沢からあがると


Aちゃんが その貝を手にして


それはそれは


喜んでいる。


Wちゃんに


だいじにしていた貝だけど Aちゃんにあげたの?


と聞くと


焚火を見ながら


こんなふうに 教えてくれた。

「うん、そうだよ。


だって Aちゃん 朝 どんぐりとられちゃったから。」


今朝 Aちゃんが持っていた どんぐりを


他の子もほしくて 持って行ってしまうということがあった。


そのときに


みんな Aちゃんのがっかりした顔を見て


子どもたちみんな 


同じ顔をしていた(ㇵの字眉毛で 共感w)。


「それAちゃんのだよ。」「返して(あげて)。」


と言っている子もいたが


Aちゃん自身も そこまでの執着も


なかったようだ。


Wちゃんは それを覚えていて


そのままに しなかった。


そして 「あげたい気持ちだったの。」


と 付け加えた。

うやむやになてしまった事柄を


解決したのは


Wちゃんだった。


こころからの Wちゃんのことばと表情。


うれしそうに 何度も 貝を見つめ


だいじそうに ザックにいれていたAちゃんを


交互に見ると


あたしも すごく あったかい気持ちになった。


そして


涙が じわっと あふれた。

子どもたちは


静かに 静かに


音を立てず


成長している。


音が立たないから わからない、


んじゃなくて


あたしたちが 耳をすませばいいことなんだと気づく。

その姿を 見られるのも


あと数日。


17日の 卒こまめ式まで


明日から ずっと 晴れ予報。

卒こまする子たちは


今日が こまめで 最後の雨。


そんなことを 考えていたら


切なくなってきちゃった。


Aちゃんも 「Aちゃん こまめあと2回なの。」


と カウントダウンを始めるし。


「さみしくなっちゃうなぁ」と言うと


Aちゃんが 答えてくれた。

「また 来るからしゃっ!」


子どもたちの方が


はるかに たくましく しなやかだなぁ。


終わりは


始まる前の ひとくぎり。


そんな 前向きな ことばに 聞こえたよ。


希望を ありがとう!!

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