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責任をもって

  • 執筆者の写真: はな
    はな
  • 2024年10月8日
  • 読了時間: 4分

こんばんは。


「観察する」を大事に。


元特別支援学校教員、スタッフのはなです。



朝の会の終わりの一コマ「ごろごろタイム」での一枚。

名前の通り、自分の使った丸太椅子をごろごろと片付ける時間なのだが、


大きい子たちは、ごろごろではなくて軽々と持ち上げて運んでしまう。


「(ずんずん(はなちゃん)のもやっておくよ!」と、私たちが朝の会で使い終えた本や絵カードを片付けているうちに、気づくとなくなっている。


運び方もそれぞれができるやり方で、自分でやる。こまめの大原則だ。







曇天のもとで、今日も並木道で遊び始めた子どもたち。


「バンバン!」と言いながら、今日も元気に打つ。笑


よく見てみると、ほんの小さな突起が子どもたちの手にはジャストフィットのようだ。


こだわりを持って、落ちている枝を拾っているのだろう。



通りがかった人がこの光景を見て「拳銃」と言っていたが、


可愛らしく「鉄砲」くらいにしておくことにする。笑




みんな大好き、木の枝。


この写真、後から気づいたのだが全員木の枝を持っていた・・・笑


枝を持つことを禁止する保育もあるようだが、これを見たらそんなことはできないなあと感じる。


もちろん、枝は時には凶器になり得る物。安全のために禁止せざるを得ないのも分からなくもないが、禁止せずに安全を保てる方法を考えられると良いのではないか。




こまめでは、


長い枝(自分の背よりも高いもの)は折るか、他の短い物に変える

人に当たらないように、広い場所や人がいない場所で遊ぶ

人が多いところでは、縦持ち(杖のように持つこと)する


など、安全のために約束事を設けているが、子どもたちは話をすればきちんと理解することができるし、長い枝を足でへし折る技術まで笑、身につけていく。




本当に電話しているようなYちゃん。


お兄さんたちは、Yちゃんよりも少し太くて大きい電話で会話。



枝に限らず、自然界にあるものから、遊びはいくらでも広がっていく。


こういう姿を見たら、子どもたちの「遊びたい!」気持ちはできるだけ叶えてあげたいと思うなあ。




これだけ人気の枝なので、当然トラブルも尽きない。


SくんはZくんが持っていた枝が欲しくて、Zくんは似たものを探せば良いじゃないか、という提案をして半ば強引にゲットした様子。


Zくんはついいいよ、と手を離してしまったけれど、浮かない顔・・・。


こんな顔なので、Zくんにこのままでよいのか、と話をしようとしたらHくんが間に入ってきた。





話を聞いていたHくんはすぐに自分の棒をザックから取ってきて、「これはどう?」とZくんに向けた。


Zくんは「もっと長いのがいい。」と言うと、


Hくんが「長いのがいいよねえ。」と共感したではないか。


こんなにも自然に、しかも仲間に共感しているHくんは初めて見た。




Sくんも「どのくらいのがいいの?」とZくんのために動き始める。



だが、長さをクリアしても今度は突起の有無や太さなど、納得いかない様子のZくん。



遠くで見ていたYくんもやってきて「これはどう?」と自然に入ってきた。



みんな見聞きしていないようで、気にしているのだなあ。


でも、Zくんは納得いかない様子。





それなら自分で探してよ!と私は思ってしまったのだが(笑)


何度もZくんの元に戻ってきてくれたのがHくんだった。




「じゃあこれはどう?」と、HくんがZくんに向けて4本目に持ってきたもの。


結果は・・・・


この顔。



Hくんは、Zくんに受け取ってもらい、この顔を見て「よかったね」と言い残して去っていった。


Hくんが最後まで自分の責務をやり遂げた姿に感動してしまったなあ。





次々と興味が映って今やるべきことが疎かになってしまうのは、このくらいの子どもたちにとってはよくあること。


一つのことをやり切ってから次のこと


ということも、よく伝えていることだ。



一つずつやり遂げる経験を積み重ねて、今日のHくんのような姿になっていくのだろう。


「最後まで責任をもってやりきる」


自分にも言い聞かせよう。








今日も素敵な時間をありがとう。


 
 
 

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